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「Apple CarはAR技術を搭載して2023年から2025年に登場」とミンチー・クオ氏が予測を公表

By Julie Pimentel

Apple製品に関する予測で知られるミンチー・クオ氏が、Apple製の自動車について新たな予測を発表しました。一度は計画が見直されたと見られていた「Apple Car」についてクオ氏は、「拡張現実(AR)機能を搭載して2023年から2025年の間にローンチされる」と述べています。

Kuo: Apple to Launch Apple Car in 2023 to 2025 - Mac Rumors
https://www.macrumors.com/2018/08/14/ming-chi-kuo-apple-car-2023/

KGI証券からTF International Securitiesへと移籍したクオ氏は、投資家に向けたニュースレターの中でApple Carの見通しについて触れています。それによると、Appleは「次のスタープロダクト」としてApple Carの開発を進めており、自社製の自動車として2023年から2025年の間に発売することを目指しているとのことです。


クオ氏は、新しいテクノロジーが次々に投入される時代を迎えている昨今の自動車マーケットの中には大きな「乗り換え需要」が存在しているとし、競合する他社と比べてソフトウェアとハードウェア、サービスの統合を得意とするAppleの優位性を示すことができると述べています。また、車両にはAppleが開発を進めているAR技術などの先進技術が投じられるとも予測されており、従来の自動車にはなかった機能が利用可能になるともみられています。

さらに、Apple Carの投入によりAppleは自動車ファイナンスの部門に参入するという新たな方向性を切り開くことができるとも予測。スマートフォンやMacのような電子機器とは価格帯のケタが違う自動車を取り扱うことにより、Appleは企業として新たな次元に到達する可能性があります。クオ氏は以下のイラストを示し、MacやiPod、iPhoneで1兆ドル(約110兆円)企業となったAppleは、成長著しいサービス部門とAR技術、そしてApple Carを加えることで「2兆ドル(約220兆円)企業」へと成長するとも予測しています。


今回のクオ氏の予測は、動向を見守る人の間で関心を集めています。というのも、Appleは以前に自動車開発プロジェクト「Titan」を進めていたものの、リーダーシップに関する問題や社内衝突などから計画を見直し、人員整理を行っていたと報じられていたため。「Appleは自動車本体の開発から制御ソフトウェア開発へとシフトした」といわれていただけに、今回のクオ氏の予測は注目を集めています。

Appleによる自動車開発計画「Titan」が一部人員整理に着手、計画の見直しが指摘される - GIGAZINE


今回クオ氏は、Apple Carの発売時期やAR技術に関するもの以外の情報を公表していません。2018年4月には、AR技術でドライバーの視界を補完する特許をAppleが出願していたことも明らかになっています。

Appleが道路の「ドライバーには見えない部分」をARで表示する技術の特許を出願 - GIGAZINE

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in 乗り物, Posted by darkhorse_log

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