無料で翌日深夜まで使える捨てメアド＆メールボックスが一瞬で自動生成可能な「anonbox」を使ってみた

捨てメールアドレスは普段使っているメールアドレスを知られずにメールを受信したい時や、アカウントの開設などでメールアドレスが必要なサイトの登録時に、自分のメールアドレスをサイト側に収集されたくない時などに便利です。ドイツのハッカー集団であるカオス・コンピュータ・クラブが開発した「anonbox」は、無料で完全匿名の捨てメールアドレスを簡単に作成し、メールアドレス取得から翌日の午後11時59分までの間、メールの送信だけでなくメールボックスによる受信も可能なサービスとなっています。

anonbox :: Chaos Computer Club
https://anonbox.net/

捨てメールアドレスを作るには公式サイトにアクセスし、画面上部の「GENERATE」をクリック。

すると、たったワンクリックで捨てメールアドレスが生成されました。

メールアドレスの下には、今回生成されたメールアドレスに送信されたメールを受信する、WEBブラウザで開くことができるメールボックスのURLが表示されています。

メールボックスURLの下には、Java Scriptで動作するメールリーダーのURLが表示されていましたが、こちらはユーザーの匿名性が多少損なわれる可能性があるとのことで、利用は完全自己責任であることを理解する必要があります。

ページ下部には、生成されたメールアドレスおよびメールボックスが破棄される時間が表示されていました。anonboxで受信したメールはサーバーに保存されないため、ログはanonbox側にも残りません。そのため、「メールが届かない」といった苦情をanonbox側に伝えられても対処しないとのこと。

早速ほかのメールアドレスを利用して、anonboxで生成した捨てメールアドレスにメールを送信してみます。

メールアドレスと同時に作られたメールボックスのURLを開くと……

受信したメールのソースが表示されました。上部には送信側のメールアドレスや送信日時、anonboxで生成した受信側のメールアドレスがあります。

下部にはメールの内容も表示されていました。しかし、さすがにこれではメールが見づらいことこの上ありません。

そこで、Java Scriptで動作するメールボックスのURLをクリック。

すると、簡素で見やすいメールボックスが表示されました。匿名性を非常に気にする人でなければ、Java Scriptのメールボックスを使用してみてもいいかもしれません。

続いて、日本語と絵文字を使ってメールを送信してみます。

受信したメールの本文は文字化けしており、日本語や絵文字は利用できない模様。ただし、件名の部分だけは日本語が正常に表示されていました。anonboxで生成したメールアドレスは受信専用であり、こちらからメールを送信したり、受信したメールに返信したりすることはできません。

次に、アカウント開設にメールアドレスが必要なサイトでも、anonboxで作った捨てメールアドレスが利用できるのかどうか調べてみることにしました。今回は試しに、Twitterでアカウントを開設してみます。名前とanonboxで生成したメールアドレスを入力し、「次へ」をクリック。

「登録する」をクリック。

パスワードを入力し、「次へ」をクリック。

すると、anonboxで生成した捨てメールアドレスでTwitterアカウントが開設できました。

メールボックスにもTwitterからの認証メールが届いています。

しかし、本文中の「Confirm now」をクリックしてみると……

「技術的に何かがおかしいです」と表示されてしまい、メールアドレスの認証まではできない模様。

それでも、Twitterの基本的な機能は使うことができました。

anonboxは匿名通信システムのTorを利用してアクセスすることができ、より高い匿名性を得ることも可能とのこと。なお、anonboxではブラウザを閉じてしまうと生成したメールアドレスやメールボックスを復元させることができません。そのため、ブラウザを閉じた後に再びメールアドレスやメールボックスを使いたい場合は、生成画面をキャプチャするかテキストをコピーして保存しておくといいかもしれません。