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AppleがFace ID用パーツを大量発注、新型iPhone&iPadでFace ID対応が加速か


AppleにiPhoneやiPadなどのパーツを供給しているサプライヤー・Lumentumの業績見通しから、AppleがiPhone Xで実装した顔認証システム「Face ID」を複数のiPhoneやiPadに実装する見込みであることが明らかになっています。

iPhone supplier reports big ramp in Face ID component orders ahead of new iPhones & iPads | 9to5Mac
https://9to5mac.com/2018/08/08/iphone-supplier-face-id-component-orders/


Apple supplier earnings suggest TrueDepth coming to three new iPhone models in 2018
https://appleinsider.com/articles/18/08/08/apple-supplier-earnings-suggest-truedepth-coming-to-three-new-iphone-models-in-2018

Lumentumの2018年4月~6月期の純収益は3億110万ドル(約333億円)で、これはウォール街が予想した2億8100万ドル(約311億円)を上回るものでした。その理由は「予想よりも早くAR、および3Dセンシング事業が好調に推移した」ためとなっています。

LumentumはARや3Dセンシングにとって必須のパーツであるVCSEL(垂直共振器面発光レーザー)の、市場の75%を占めるサプライヤーで、AppleではVCSELをFace IDやアニ文字といった機能に必要な「TrueDepthカメラ」に用いています。


Appleの現行機種でTrueDepthカメラを搭載しているのはiPhone Xのみですが、2018年後半に登場が予定されている6.1インチ液晶iPhoneやiPhone X Plus、さらに新型iPadでもFace IDに対応するためTrueDepthカメラが搭載されるとみられています。このため、新機種のためのVCSEL大量発注があって、Lumentumの業績が伸びたというわけです。

なお、リサーチ会社・Loup Venturesは「Appleは2018年に生産されたVCSELの大半を確保しており、AR分野でのリードを拡大するとみられる」と分析していて、Android端末メーカーはこの面においてはAppleと同水準の技術を端末に搭載するのが難しくなるという見方が出ています。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by logu_ii

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