動画

ドローンを用いた大統領暗殺計画が実行され7人が負傷、攻撃の瞬間がムービーで公開中


ベネズエラ政府は2018年8月4日に行った演説の途中、同国のニコラス・マドゥロ大統領を狙ったドローンによる攻撃を受けたものの、大統領は暗殺から逃げ延びたと発表しています。暗殺に使われたドローンは爆発物を積んでおり、マドゥロ大統領の近くで爆発したものの、大統領は無事な模様。報道によるとベネズエラの国家警備隊兵士7人が負傷したとのことです。

Venezuela says that assassination attempt against its president was carried out by drone - The Verge
https://www.theverge.com/2018/8/5/17653346/venezuela-president-maduro-nicolas-maduro-drone-attack-assassination-attempt

Venezuelan Officials Say President Nicolás Maduro Is Unharmed After Drone 'Attack' : NPR
https://www.npr.org/2018/08/04/635681696/reports-venezuelas-president-maduro-is-unharmed-after-attack

2018年8月4日、ベネズエラの首都カラカスで行われた国家警備隊設立81周年を記念するイベントに参加していたマドゥロ大統領。イベントに参加して演説を行っている途中、突如爆発音が鳴り響きます。その後、警報が鳴り始め、異常事態が発生していることが明らかになります。


イベントの様子はインターネット上でライブ配信されており、爆発が起きた瞬間の映像は以下から確認することが可能です。

Venezuela 'drone attack': Soldiers seen running - BBC News - YouTube


画面中央に立って演説しているのがマドゥロ大統領。


その途中、突如画面が激しい揺れに襲われます。


大統領を含め軍服の男性たちは微動だにしませんが、赤枠部分の女性は明らかに何かに怯えています。


その後、カメラは別アングルに切り替えられました。そして会場全体に警報音が響きわたります。


俯瞰のカメラでも赤枠部分でだけ人の動きが活発になっており、何かが起きていることがわかります。


さらにその後、会場外から赤枠部分に人が殺到。


蜘蛛の子を散らすように会場に参列していた人々が逃げはじめます。


別の角度から撮影されたムービーが以下のもの。爆発音がより明瞭に聞き取れます。

Venezuela: Nicolas Maduro survives 'assassination attempt' - YouTube


演説中のマドゥロ大統領。


画面が大きく揺れ、こちらのムービーでは爆発音がしっかりと確認できます。


マドゥロ大統領を含め、複数人が上空を見つめていることがわかります。


その後、SPが集まってきてマドゥロ大統領の前に盾が並びます。


そのまま演説は中断となり、マドゥロ大統領は壇上から降りました。


なお、現場の消防士はこの爆発は「アパート内のガソリンタンクの爆発によるもの」と政府に説明したことが明らかになっています。

#BREAKING: #Venezuela: Firefighters at the scene of an explosion tell @AP: "No drones - explosions were caused by gas tank explosion inside an apartment" pic.twitter.com/C0eDA4bQUq

— Amichai Stein (@AmichaiStein1)


しかし、ロイター通信によると、マドゥロ大統領は「コロンビアとベネズエラ亡命者が多く住むフロリダ州が連携して今回のドローンによる暗殺計画が実行された」と主張しています。ベネズエラ政府は攻撃を行ったのが「National Movement of Soldiers in T-shirts(Tシャツを着た兵士の国民運動)」と呼ばれるグループであるとしており、このグループが用意した2機のドローンを狙撃兵が撃墜し、爆発が起きたと説明しています。なお、マドゥロ大統領はコロンビアのフアン・マヌエル・サントス大統領が今回の攻撃の背後にいると主張していますが、それを裏付ける証拠はありません。また、アメリカのジョン・ボルトン国家安全保障アドバイザーは、「今回の攻撃とアメリカは関係がない」とFox Newsで語っています。

なお、式典会場近くで暮らす住人は、爆発音を「2度聞いた」と話しているそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ロシア軍がシリアに作った空軍基地が数機の武装無人機に襲われる - GIGAZINE

チープな「手作りのドローン」がなぜ各国の軍隊の脅威となっているのか? - GIGAZINE

1ショットあたりたった100円のコストで船舶やドローン機を攻撃するアメリカ軍のレーザー兵器が公開される - GIGAZINE

無人偵察ドローンを運用する米軍の抱える最大にして意外な悩みとは? - GIGAZINE

殺人無人機「キラードローン」の歴史と未来 - GIGAZINE

in 動画, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.