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日本に住む外国人が外国人観光客に教える「日本旅行のアドバイス」から見える日本の姿


日本に数年間、住んだ経験のあるaliasisさんが、日本に旅行しようとしている外国人旅行者のために、日本を訪れる前にぜひとも知っておくべきことをまとめています。aliasisさんのアドバイスは外国人が感じる等身大の日本を表しており、日本人にとっても興味深い視点が含まれています。

Things Tourists Should Beware of in Japan | WanderWisdom
https://wanderwisdom.com/travel-destinations/Things-to-Avoid-in-Japan

◆寿司とワサビ
代表的な日本食として寿司が挙げられ、日本に来たからには本場の寿司を食べてみようと大抵の旅行者は考えるはず。しかし、日本の寿司には基本的にワサビが入っていることには注意すべきだとaliasisさんは述べています。そして、もし、ワサビの辛さが苦手なら、寿司にこだわる必要はないというのがaliasisさんの考え。もちろんワサビ抜きで寿司を注文することも可能で、「ワサビなしでお願いします」と頼めばOKというアドバイスも添えています。


なお、日本の寿司のネタには旅行者にとっては思いもよらない「ショッキングなもの」も含まれているはずだとのこと。そして、そのショッキングなものを積極的に楽しむべきだとアドバイスしています。

◆お金を要求する僧侶
何年もの間、日本で生活していたaliasisさんですが、友人の日本人に指摘されるまで「お金を要求する僧侶」のような人は日本には存在しないということを知らなかったとのこと。国によっては金銭を要求する僧侶がいるとしても、日本では自発的なお布施以外に金品を要求する人は少なくとも日本の伝統的な神社や寺院には存在しないので、もしも金品を要求する僧侶に出会ったら詐欺師なので注意するべきだと述べています。

◆警察には期待しない
日本の警察官が心強い存在だというのは、残念ながら「日本人にとっては」の話だとaliasisさんは指摘しています。交番などで道を尋ねるような場合、非常に頼りになる警察官ですが、観光旅行者はもちろんaliasisさんのように長期滞在する人を含む「ガイジン」にとって、警察官とは無作為に呼び止めては身分証明を求める人で、警察官は自動的に外国人は犯罪組織の一員だととらえているとaliasisさんは感じています。そして外国人の立場では、日本の警察官の良い評判を聞かないとaliasisさんは述べています。


◆都会にいるならICカードをゲットすべし
東京ではSuicaとPASMOという2つの交通ICカードがあり、鉄道、バスだけでなく自動販売機などでも使えるので、必ず旅行者はゲットすべきだとaliasisさんはオススメしています。特に、鉄道など駅では「目的地を探してそこまでの正確な料金を調べてチケットを購入する」という旅行者にとって困難な作業が強いられ、もしも料金が足りなければ差額だけでなくペナルティとして過分な支払いを求められる危険性があると指摘したうえで、料金を調べる必要もなく正確な運賃を支払える交通ICカードの便利さを強調しています。

また、2000円という価格のうち500円がカード代金で、1500円はチャージ分として運賃に充てられるという旅行者が気になる情報とともに、自分の名前が印刷される「My Suica」などの記名式カードはそれだけで日本旅行の素晴らしいお土産にもなるので、都会を訪れた旅行者は空港に到着後、まず最初に交通ICカードを手に入れるのがオススメだと述べています。

◆プライドを失いたくなければ洋服は買わない
日本の衣服や靴のサイズは欧米のものと違って比較的小さめに作られているとのこと。そのため、アメリカでサイズ「8」のジーンズを履く女性の場合、日本では「LL(特大)」サイズを選ばなければならないので、プライドを傷つけられるかもしれないそうです。


◆日本は現金至上主義
世界的な技術大国でアニメやポップカルチャーの先端を走る国というように、日本に未来的なイメージを抱いている外国人旅行客は多いもの。しかし、「レジで網膜スキャンすればリンクした銀行口座から即座に支払いが完了する」というような未来を想像している旅行客にとって驚くほど日本は「現金主義」だとのこと。そのため、財布に1万円を入れることなく外出する日本人はほとんどいないとaliasisさんは述べています。

クレジットカードを使える店は多いものの、外国人旅行客にとっては決済時の為替レートの変動というリスクが付きまとうので、やはり現金がオススメとのこと。ATMは郵便局、コンビニエンスストア、駅など豊富にあるものの、夜間や週末など利用できない時間帯がある場合もあることと、必ずしも外国人旅行客の持つカードを受け入れ可能と限らないので注意すべき。ただし、日本は比較的安全な国で強盗に遭うリスクは極めて低いので、日中は現金を持ち歩いても大丈夫だとアドバイスしています。


◆日本語のみのお店
日本は外国人にとって「フレンドリー」でありつつも「おそろしく異文化」なので、日本人ではないために制限を受ける場面がよくあるとのこと。住まいを外国人がさがすのは非常に難しく、前述の通り無作為に近づいてくる警察官もそのよい例だとのこと。当然ながら日本語でないと注文できないような店もあります。「もしも、日本語メニューに英語が表記されていたらラッキーなことで、あなたが箸を使えるならブロークン・イングリッシュで接客してもらえるかもしれない」とaliasisさんは述べています。

◆ヘンタイは本当に電車にいる
ラッシュ時の日本の電車の混雑ぶりは有名で、「電車の中でヘンタイ行為をする痴漢の存在をアニメなどの描写を通じて知っている旅行客も多いかもしれないけれど、痴漢は本当に存在しており決して珍しい存在ではない」とaliasisさんは指摘します。aliasisさんによると、日本の犯罪率は非常に低いけれど、性的なハラスメントは驚くほど多く、犯罪率は過小評価されているとのこと。

「もしヘンタイに出くわしても大声を出してパンチをお見舞いしてやる!」と考えている人は多いものですが、実際に痴漢被害に遭ったときには体が硬直してしまい、何をすればいいかわからないほどの衝撃を受けるものなので、軽く考えない方がよいそうです。

◆英語で尋ねられるのは日本人にとって恐怖
日本人は学校で英語を長年学習しますが、英語のスピーキングに関してはほとんど学ばないので、英語での会話に極端に自信がないもの。そのため、英語で話しかけられるのを恐れる人も少なくありません。もしも英語で応えてもらえた場合でも、いわゆる「Japangrish」であり、ネイティブ並みの英会話を期待するべきではないとのこと。


英語が苦手な日本人とコミュニケーションをとるために、英語と日本語の両方の表記のある「想定質問リスト」をあらかじめ準備しておけば、まったく英語が通じないという場面で最後の助けになるとaliasisさんはアドバイスしています。なお、東京は看板、アナウンス、レストランメニューなど英語翻訳があふれているので、特に日本語を勉強することなく旅行するのも可能だそうです。

◆ヤクザは実在するし、避けるべき
一般的な外国人旅行客にとって「ヤクザ」はまったく問題になりません。しかし、新宿・歌舞伎町のような夜の街を好む人は、気を付けるべきだとのこと。「ウワサによると」と注釈をつけた上で、「ヤクザは実在しており、政治的な領域にも影響力を持ち、チェーン企業の運営にもかかわっています。ヤクザを一般人と見分けるのは非常に難しいけれど、派手な自動車に乗り高そうなスーツを着ている『陰』のある男はヤクザである可能性があり、タトゥーがあったり指が欠落している場合も可能性が高い」とaliasisさん。日本は極めて安全な国ですが、絶対に安全だと言い切ることはできず、事件が起こる可能性があることは意識すべきで、常識を働かせるべきだとアドバイスしています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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