ブラウザ上でマンガを作成できる無料ツール「Manga Editor Desu!」とStable Diffusionを連携させてAIに画像を生成させてみた
マンガ制作に特化した無料のウェブサイト「Manga Editor Desu!」は、誰でもカンタンにマンガ風のコマ割りや画像配置ができるツールです。画像生成AIのStable Diffusionと組み合わせることでイラストを生成することも可能とのことなので、実際にStable Diffusionと連携させて画像を生成してみました。
Manga Editor Desu! Pro Edition: The Premier Standalone Manga Editing Platform
https://new-sankaku.github.io/SP-MangaEditer/
Manga Editor Desu!の画像生成以外の部分の使い方については下記の記事が詳しいです。
無料で画像生成AIと組み合わせてマンガ風コマ割りのデザインが作成可能な「Manga Editor Desu!」 - GIGAZINE
また、Stable Diffusionと連携するには自分のPCでStable Diffusionを実行する必要があります。下記記事の「◆3:Windowsで動かす(NVIDIA製GPUが必要)」以降を参考に、PCにStable Diffusionをインストールしてください。
画像生成AI「Stable Diffusion」を4GBのGPUでも動作OK&自分の絵柄を学習させるなどいろいろな機能を簡単にGoogle ColaboやWindowsで動かせる決定版「Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111版)」インストール方法まとめ - GIGAZINE
インストールが完了したら、「stable-diffusion-webui」フォルダを開き、「webui-user.bat」をメモ帳で開きます。「set COMMANDLINE_ARGS=」の後ろに「--api --cors-allow-origins *」と入力して保存し、「webui-user.bat」をダブルクリックして実行します。
「Running on local URL:~」という表示がでれば起動完了です。
ブラウザを開き、「http://localhost:7860」にアクセスしてStable Diffusion WebUIが表示されればOK。Manga Editor Desu!は「http://localhost:7860」に接続するので、ポート番号が変わっていたりローカルホスト以外でStable Diffusion WebUIを動かしている場合は連携できません。
Manga Editor Desu!を開き、右上の「▼外部サービス」にある「WebUI or Forge」をクリックすると「SD WebUI or Forge ON」と表示されました。これで連携完了です。
コマのメニューの左から3番目にある「画像を生成します」という説明が表示されるボタンをクリックすると、右の設定を用いてそのコマに画像を生成してくれるというわけ。何も設定せずに生成してみると2人の女の子らしき姿が生成されました。
マンガのコマの生成に適切なプロンプトについての知識が全くないので、ChatGPTにおすすめを聞いてみます。
ChatGPTが「アクションシーンを生成するためのプロンプト」を教えてくれたので、右の「Prompt」欄に入力して「画像を生成します」ボタンをクリック。なんとなくアクションシーンっぽい画像が生成されました。
ChatGPTが教えてくれたもう一つの例「感情的なシーンを生成するためのプロンプト」を試してみるとこんな感じ。うまくマンガを生成するにはStable Diffusionの扱いをもう少し練習する必要がありそうですが、生成からコマ配置をシームレスに行えるのは便利だと感じます。
レイヤーのボタンのうち、生成AIに関して役立ちそうなのは下段の3つ。左から、「DeepBooruを使って画像を元にプロンプトを推定する機能」「CLIPを使って画像を元にプロンプトを推定する機能」「画像をダウンロード」となっています。
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