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Apple Watchの心拍数検知機能で命を救われる人が続々

by Andres Urena

Apple Watch向けOSとして2017年9月にリリースされた「watchOS 4」には、Apple Watch Series 1以降で使える新しい心拍数検知機能が追加されています。これは安静時に心拍数が急上昇した場合、通知を送信するという機能なのですが、この機能により命の危機を回避することができたという報告がイングランドやインドから挙がっています。

Apple Watch customers in England, India credit heart rate tracking as life-changing | 9to5Mac
https://9to5mac.com/2018/05/29/apple-watch-life-saving/

イングランド北部のコッカーマウスで暮らしている52歳のケビン・ピアソンさんは、静かに座って本を読んでいる際に、Apple Watchから心拍数の急上昇を知らされました。ピアソンさんは座って読書していたにもかかわらず、心拍数が161bpmまで上昇していると通知され、初めは「Apple Watchの誤作動」と思ったそうです。


念のため医者のもとへ向かったピアソンさんが診断してもらったところ、心拍異常および心房細動のような症状が起きていると、医者から伝えられたそうです。その後、より正確な症状を調べるために血液検査やApple Watchとは異なる機器を使った心拍数測定を行い、心臓発作の兆候があることが確認されました。

ピアソンさんは、Apple Watchのおかげでいち早く心臓発作の兆候を見つけることができたというわけです。

by Owen Spencer

Apple Watchに命を救われた別の事例は、インドのプネーで起きています。弁護士のArati Joglekarさんは、仕事によるストレスを認識しており、自身の健康状態を細かく確認するためにApple Watchを購入しました。特に、ジムで汗を流す際の運動量を測定するためにApple Watchを使用していたそうです。

そんなJoglekarさんのApple Watchが、ある日突然手首で振動を始めます。Joglekarさんは初め無視していたそうですが、あまりにも手首の振動が煩わしかったため通知を確認したところ、自身の心拍数が異常に上昇していることがわかったそうです。通知が来たタイミングでJoglekarさんの心拍数は136bpmにまで上昇していたそうで、「深呼吸してストレスを和らげるように」とApple Watchが警告を出してくれていたというわけです。

Joglekarさんはストレスによる健康被害を恐れ、仕事を中断して休憩を取ったそうです。Joglekarさんは、「この通知は、私の健康が仕事のストレスによってどれくらい影響を受けているかを実感させるものとなりました」と語っています。

by Gabriel Matula

心拍数の急上昇により引き起こされる合併症で命を落とす危険性もあるため、自身が不整脈なのかどうかを知ることは非常に重要なことです。これまでにもwatchOS 4で搭載された心拍数の急上昇を検知する機能で18歳の女性が命を救われるという事例が起きています。

またしてもApple Watchに命を救われる人が現れる、今度は18歳の女性で心拍数の急上昇を検知 - GIGAZINE


なお、心拍数の上昇を検知する機能は、「安静とみなされる状態が10分間続いている間に、心拍数がある値を超えた場合に通知を送信する」というもの。対応しているのはwatchOS 4以降を搭載した、Apple Watch Series 1以降の端末、つまり初代Apple Watch以外の端末で利用可能です。

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in ハードウェア, Posted by logu_ii

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