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1962年のF1モナコGPを車載カメラで撮影した貴重映像


1975年以前に撮影されたレースの映像はあまり多く残っておらず、特に経年劣化でフィルムがダメになってしまうので、高品質なものはとても貴重といわれています。そんな中、1962年に行われたF1モナコGPに関しては、車載カメラの映像を含めてレース前後の様子を収めた高画質映像が残されています。

Monaco Grand Prix 1962 - High Quality footage - Flying Clipper - YouTube


映像前半はコース上を走行する車から撮影された映像。予選より前のテスト時に撮影されたものとみられ、コース上に停車するトラックの姿が映っています。正面に見えているのはモンテカルロ歌劇場


カジノ広場の右カーブで追い抜かれる撮影車両。


モナコ・モンテカルロ市街地コースの特徴である、下りながら左へ曲がっていくヘアピンカーブへ進入。


海沿いに入ると後方の映像も挿入されます。


このストレートにあるトンネルはのちに改修されて長さが伸びています。


トンネルを出て進むと、コースはシケインで並木の右側から左側へ移動。このシケインは旧レイアウトのもので、1985年以降はいったん左へ曲がった後、再び右へ戻るヌーベル・シケイン(=新しいシケイン)が設置されました。


海沿いのコースだけではなく、左上に見える坂道を上っていくマシンの姿も確認できます。


カーナンバー14は「マクラーレン」チームの創業者であるブルース・マクラーレンのマシン。


人がスタンドに詰めかけている決勝の様子。


葉巻型のマシンたちがスタートラインを飛び出していきます。


並木道の先にあるヘアピンを折り返してくるコース。このヘアピンはガスワークヘアピンと呼ばれたもので、1973年に、いったん左へ膨らんだ後に小さく右へと回り込むラスカスへと改修されました。


公開されている映像はトータルで6分52秒あり、表彰式と、レースに勝利したブルース・マクラーレンによるウィニングランまで収められています。

なお、この映像は西ドイツで1962年に公開された観光映画「地中海の休日」の一部。帆船フライング・クリッパー号の乗組員たちが地中海航海で立ち寄った国々の観光名所などを描くもので、モナコは立ち寄った先の一部として登場しています。

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in 乗り物,   動画, Posted by logc_nt

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