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1泊8500万円の「世界初のラグジュアリーな宇宙ホテル」こと「Aurora Station」が宿泊予約の受付を開始


ロケットに乗って宇宙を目指し、地表からの高度320kmのところにある「宇宙ホテル」に宿泊するという旅行プランの予約受付が始まりました。地球を90分で一周する宇宙ホテルに12泊するというこのプランのお値段は、1人あたり950万ドル(約10億円)という超高額なものとなっています。

New Luxury Hotel Will Be 200 Miles Up and $792,000 a Night - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-04-06/this-luxury-hotel-will-be-200-miles-up-and-792-000-a-night

A Luxury Space Hotel Is Taking Reservations — if You’ve Got $10 Million | Digital Trends
https://www.digitaltrends.com/cool-tech/aurora-station-space-hotel-announced/

この宇宙ホテルの旅行プランを提案しているのは、アメリカのヒューストンに拠点を置くスタートアップ「Orion Span」です。同社では元NASAのエンジニアなどによって開発された宇宙ステーション型ホテル「Aurora Station」を2021年にも宇宙へと打ち上げて、世界初となる宇宙ホテル業務を開始することを目指しています。


Aurora Stationは、10×4.2メートル程度のサイズを持つ宇宙ホテルで、小型ビジネスジェット機「ガルフストリーム G550」ほどの居住スペースに4人の宿泊客と2人のクルーが滞在することが可能です。同社では12日間の宿泊プランを1人あたり950万ドル(約10億円)からの価格で提案することにしており、単純計算で1泊あたりの利用料金は約79万ドル(約8500万円)以上ということになります滞在中は、12日間で合計384回の日の出と日の入りを観察できるそうです。


Orion Spanの創業者でCEOのフランク・バンガー氏は「私たちは、誰でもすぐ利用できる目的地とすべくAurora Stationを開発しました。打ち上げられてすぐにAurora Stationはサービスを開始し、旅行者を迅速かつ従来に比べて安価に宇宙へと送り届け、しかも忘れることのできない体験を提供することになります」と述べ、2020年代前半にサービスの提供を開始する見通しを明らかにしています。

バンガー氏はまた、「私たちが人々を宇宙へと届けたいと考えているのは、それが人類に残された最後のフロンティアだからです」と述べています。バンガー氏の発言からも少し感じられるように、このプランは「ちょっと宇宙行ってくる」という感覚の旅行とは少し異なり、むしろ「宇宙飛行士を体験する」というニュアンスが強いものになっている模様。旅行が始まる3か月前から参加者は専用の訓練プログラムを履修することが求められ、最初はオンラインで「宇宙飛行の基礎」や「軌道力学」の講座を受講し、打ち上げが近づくとヒューストンにある同社の施設で体力面のトレーニングを積むことになります。このカリキュラムは、通常の宇宙飛行士が約24か月かけてこなすカリキュラムの短縮版となっているそうです。


このように、比較的「ガチ」寄りな宇宙旅行といえるOrion Spanの宇宙旅行プランですが、今回の募集開始はいわゆる「観測気球」としての意図を含んでいると見る専門家も。オバマ政権時にアメリカの宇宙政策および広報を担当し、SpaceXなどの企業に所属した経歴を持つフィル・ラーソン氏は今回のOrion Spanによる発表について「実際にどのようなマーケットが存在しているのかを見定めようとしている」と分析しています。2021年にホテル本体を打ち上げてその後サービスの提供を開始するという計画が発表されていますが、実際にはまだどのロケットに載せて打ち上げるのかなどの詳細は決まっていないとみられることから、まずは市場の動向を探ることでより現実的なプランを策定するための試みであると見られています。

なお、1泊8500万円の宇宙旅行の予約はOrion Spanのウェブサイトで受付中で、予約の際には全額返金されるデポジットとして8万ドル(約860万円)を入金する必要があります。また、「ルームサービスやミニバーの追加料金についての情報もまだ未定」だとのことです。

Orion Span
https://www.orionspan.com/

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in 乗り物, Posted by darkhorse_log

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