ゲームボーイ風で実際にミニゲームもプレイ可能なiPhone専用ケースが登場もレビュアーから酷評を受けてしまう

「Wanle Gamer Console For iPhone」は、ゲームボーイのような外観となっているのも特徴です。このケースはiPhone 6～iPhone Xまでの機種に対応したケースが用意されており、実際にミニゲームを遊ぶことも可能というものになっており、海外メディアの「The Verge」がWanle Gamer Console For iPhoneを実際に使ってみた感想を正直にレビューしています。

Wanle Case’s Game Boy-style iPhone case has one redeeming feature - The Verge
https://www.theverge.com/2018/4/7/17207496/game-boy-iphone-case-wanle-gamers-console-review

Wanle Gamers Console For iPhoneは、テトリスをはじめ、戦車ゲーム、フロッガーなどレトロゲームが搭載されたiPhone専用のケースです。このケースには実際に動作する「モノクロの液晶画面」「十字キー」「Aボタン」「Bボタン」などが配置されており、ゲームボーイのような外観を再現しています。また、iPhone 6～iPhone Xまでの機種毎に専用のケースが用意されていて、iPhone 6以降を使用している人であれば、希望のサイズのWanle Gamers Console For iPhoneを手に入れることが可能です。

しかし、The Vergeの記者が実際に使用してみたところ、テトリスをプレイする以外にまともに動作するゲームが存在しなかったとのこと。いくつかのゲームはボタンを押した瞬間にゲームオーバーになり、他のゲームはルールすら理解できなかったそうです。この記者は「Wanle Gamers Console For iPhoneで遊ぶよりも、実際にiPhoneでApp Storeからゲームアプリをダウンロードして遊ぶ方が有益であることに気づいた」と話しています。

なお、Wanle Gamers Console For iPhoneはケースの裏側にボタン型電池を1つ入れるだけで動作し、iPhoneのLightningコネクタを占有したり、iPhone本体の電力を必要とはしません。

またボタン電池を入れた後はiPhoneをケースに入れるだけでよく、ケースを付けた状態でも、iPhoneのスイッチ類やイヤホンジャックなど、全てのコネクタを使用することができるため、ユーザビリティにもしっかりと配慮されています。また、保護ケースは装着するiPhoneよりほんの一回り大きいだけのスリムタイプとなっていて、持ち運びで邪魔にならない大きさになっています。

しかし、この記者はこの保護ケースが薄すぎる点に問題があると指摘しています。実際にケースごとiPhoneを落としてしまった場合にiPhone本体が本当に守られるのかは、かなり怪しいとのこと。

そして、ゲームプレイ時のボタンの反応は、機敏ではなく遅いと感じてしまうスピードのようです。これは、あくまでもThe Vergeの記者の感覚ではあるものの、本人が昔ゲームボーイで遊んでいた時の反応と比べると、レスポンスはイマイチ良くないと感じたとのこと。

しかし、Wanle Gamers Console For iPhoneに搭載されているテトリスは、ブロックを左右に動かしたり、ラウンドによってブロックを下から上に押上げたりなどの要素が含まれており、ゲームとして楽しめるようになっているようです。このため、iPhoneのバッテリーを使い果たした後、充電中の暇つぶしとしてテトリスで遊ぶというのはアリだと説明しています。

The Vergeの記者は「Wanle Gamers Console For iPhoneは公式のショッピングサイトで定価約80ドル(約8600円)、セール期間中の記事作成時点では約25ドル(約2700円)で販売されていますが、少なくとも定価を支払うだけの価値はない」と酷評しており、「もし昔のゲームがやりたいと思うのならば、本物のゲームボーイを探し出して遊ぶ方がより楽しめる」と述べていました。