レビュー

仕事しながらエクササイズ可能でスタンディングデスクにもなるエアロバイク「FlexiSpot Deskcise Pro デスクバイクV9」レビュー


室内でも気軽に運動不足を解消できる「エアロバイク」と、立ち作業用の「スタンディングデスク」が融合した「FlexiSpot Deskcise Pro デスクバイクV9」が登場しています。デスクバイクV9は読書や作業をしながらのエクササイズが可能で、アメリカ・ラスベガスの国際見本市であるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)でイノベーション・アワードを受賞したとのこと。実物を入手できたので、実際に組み立てて使ってみました。

Flexispot(フレシクスッポト)デスクバイクV9 – Loctek&Fleximounts公式ショップ
https://www.fleximounts.jp/deskbike-v9/


編集部に届いたデスクバイクV9はこんな感じ。外箱のサイズは82cm×32cm×81cmでした。


本体の重さは約34.5kgとのことで、二人がかりで慎重に組み立てていくことにしました。


中身を取り出してみるとこんな感じ。本体を包む発砲スチロールの枠には、机・ペダルカバーと六角ボルト・取扱説明書が貼り付けられていました。


さっそく組み立てていきます。本体を取り出したら、まずはキャスターのついている4本の足を開いていきます。


足を最後までしっかり開くと「カチッ」という音が響きます。


4本の足を全て開ききると本体は自立できるようになります。


続いて、折り畳まれているペダルを起こします。


「カチッ」という音がして、ペダルが固定されました。


ペダルの内側に仕込まれていたレバーを引くと、再びペダルを折り畳むことが可能です。


机を本体に装着したら……


六角ボルトで机を固定します。


付属している六角レンチで、ゆるまないようにしっかりとボルトを締めます。


デスクバイクV9は基本的に外部からの電源供給を必要としませんが、表示モニター用の電源として単3電池2本が必要となります。カップホルダーとなる丸いくぼみに電池ボックスがあり、電池を正しく入れるとピーッという電子音が鳴り、液晶パネルに数字が表示されます。


電池ボックスを閉めて、上からゴム製のコースターを敷くと、ドリンクや小物を置くスペースとなります。液晶パネルの下にあるダイヤルは、ペダルの負荷を変更する負荷調節ノブです。


最後に、ペダルにゴム製のカバーをかぶせます。以上で組み立てはすべて完了。2人がかりとはいえ、箱を開け始めてから組み立て終わるまで30分もかかりませんでした。


完成したFlexiSpot Deskcise Pro デスクバイクV9はこんな感じ。幅は89cm、奥行きは59cmとなっています。


アームレストを含めた机の広さは50cm×58cm。A4サイズの資料とノートPCを一緒に置くことができるくらいの広さとなっています。机の耐荷重は40kg以下とのこと。


机の支柱にはガススプリングが内蔵されているため、右側にあるレバーを押しながら机を上下に動かすことで、机の高さを無段階で調節することができます。公式サイトでは机の可動範囲は108cm~123cmとなっていましたが、実際に測ってみると机の床からの高さは88cmから125cmまでとなっていました。


また、机は左側にあるレバーを押しながら前後20cmの範囲で動かすことができます。


サドル後部のレバーを押すと、サドルの高さを75cm~95cmの範囲で無段階調整が可能となります。ガス圧はかなり強いので、座って体重をかけながら調整するのがよさげです。


ジュースのペットボトルをカップホルダーに置いてみました。コースターがゴム製なので、載せた物がつるつると滑ってしまうことはありません。ただし、カップホルダーの深さは1cmから2cmなので、ペットボトルを置く際にはしっかりとフタをした方がよさげです。


キーボタンを押すとメーター表示が出てきます。キーボタンを押すたびに時間・速度・距離・消費カロリー・総距離・ペダルの回転速度が表示されるようになっています。また、運動を中止してから4分が経過すると、自動的にメーター表示が消えるようになっているとのこと。


ペダルクランクの長さは13cmほどで、特に引っかかりもなくスムーズに回ります。


足の部分に付いているキャスターは「重力ブレーキキャスター」とのことで、上から力がかかっている状態だとロックがかかるようになっています。実際にサドルにまたがってペダルをこいだり、スタンディングデスクとして机に体重をかけたりしても、デスクバイクV9本体がずれて動いてしまうことはありませんでした。


デスクバイクV9は150cmから190cmの身長に対応しているとのことで、身長150cmの女性編集部員に、PCで作業を行いながらこいでもらいました。


以下のムービーを見れば、実際にデスクバイクV9をこいでいる様子を確認できます。ペダルの音はかなり静かで、キータッチ音のほうがはっきり聞こえるレベル。作業の邪魔になりません。

FlexiSpot Deskcise Pro デスクバイクV9に座って作業をしながらペダルをこぐ様子 - YouTube


負荷調節ノブは固めで、女性の力だと片手で回すのは少し難しいとのことでした。


デスクバイクV9は、サドルを一番下まで下げて、机を一番手前までスライドさせることで、スタンディングデスクとしても使用することができます。実際に机の上でスマートフォンやノートPCを操作してもらったところ、特に問題なく使用できたとのこと。


他の編集部員にも使ってもらったところ、「ずっと座っていると血流が悪くなって体を動かしたくなりがちだが、デスクバイクだとずっと運動しているので逆に落ち着く。こぎ始めの時は少し足元に意識がいくが、負荷を低めにしていれば、ペースをつかむとすぐに意識しなくなって十分作業に集中ができる」といった声もありました。


デスクバイクV9が対応している身長は150cmから190cmとのことで、身長181cmの編集部員は机を一番高くして使用していました。使い心地を尋ねてみたところ、「問題なく作業はできる。ただ、おそらく好みの問題だとは思うが、机はもう少し1~2cmの高さが欲しい」とのこと。


次に、普段からロードバイクに乗るという身長170cmの編集部員に、Apple Watchで心拍数や消費カロリーを計測しながら、1時間ほどペダルをこぎながら作業をしてもらいました。


説明書には「ストレス解消、ウォームアップやクールダウンなどの軽運動には強度1から4までが推奨」と書かれていたので、負荷4に設定してこぎはじめることに。テストしている編集部員は難なくこぎ続けていましたが、「自転車にはフリーホイールによる惰性走行が可能なので走行中でも足をある程度休ませることができるが、エアロバイクは常にこぎ続けなければならないので、結構な運動量になる」とのことで、少しずつ呼吸数が上がっている様子。


「体がポカポカしてきた」とのことで、シャツのボタンを全て外し、ズボンの裾をまくりあげる事態に。そして、30分が経過したところで負荷強度を4から5にアップ。


さらに40分が経過したところで、負荷強度は5から6へ。「かなり汗をかいてきた」と、シャツは完全に脱いでしまった状態です。


負荷強度6のまま15分こぎ続け、ラスト5分で負荷を徐々に下げながらクールダウンを行い、1時間のデスクバイク作業は終了。デスクバイクV9をスタンディングデスクにして、肩で大きく息をしながら、Apple Watchで心拍数をチェックします。


iPhoneアプリの「アクティビティ」で結果を見たところ。運動による一日の標準消費カロリー600kcalに対して、63分のエクササイズでおよそ660kcalを消費したとのこと。全体的にハードな負荷設定にしていたこともあり、わずか1時間で一日の消費カロリーノルマをクリアしたことになります。


次に、心拍数のグラフを見てみると、負荷強度4でこいでいた前半では心拍数に大きな変化はなく、負荷強度を5~6にあげた30分~40分あたりで心拍数がぐんと上昇していることがわかります。平均心拍数は126とのことでした。


ヘルスケア」でも心拍数をチェックしてみたところ。運動を始める前が100前後だった心拍数が、最小114・最大143と上昇していて、特に負荷強度6に切り替えた直後に最大心拍数を記録していることが分かります。


1時間こいでもらった編集部員に「運動する一方で肝心の作業はどうだったか」を尋ねてみたところ、「負荷を5以上にあげるとペダルをこぐほうに意識を持っていかれるので、集中した作業は少し厳しい。また、負荷をあげてペダルをこぎ続けると机が少し揺れるので、繊細な作業には向いていないかも。テレビを見るなどであれば問題なさそう」という感想が得られました。作業と運動を並行する場合は、推奨通りに負荷を低めに設定するのがよさげです。

デスクバイクV9は自宅で作業をしながらエクササイズができるので、「家でやることがたまっていてなかなか運動できない」という言い訳をしてしまいがちな人におすすめです。組み立てはとても簡単な上に、電源ケーブルなどを必要としないため、部屋内の移動や片付けもかなり楽。静音性も高いので、時間帯を選ばずに使用できるのもポイント。スタンディングデスクとしても利用できるので、運動しない時でも作業机としての活用が十分期待できます。


FlexiSpot Deskcise Pro V9はAmazon.co.jpでも取り扱われていて、税込5万6800円で入手が可能です。

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in レビュー,   ハードウェア,   乗り物, Posted by log1i_yk

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