ハードウェア

Metaのスマートグラス「Ray-Ban Meta」でビデオ通話が可能に&AIアシスタント「Meta AI」のベータ版も北米で展開開始


Metaは2023年10月に、サングラスブランドのRay-Banと共同開発したスマートグラスの「Ray-Ban Meta」を発売しました。新たにMetaが、Ray-Ban Metaでビデオ通話機能を展開し始めたことや、AIアシスタントの「Meta AI」をアメリカとカナダの全ユーザーにベータ版として展開することなどを明らかにしました。

Smart(er) Glasses: Introducing New Ray-Ban | Meta Styles + Expanding Access to Meta AI with Vision | Meta Questブログ | Meta Store
https://www.meta.com/ja-jp/blog/quest/ray-ban-meta-smart-glasses-new-styles-multimodal-ai-ferrari/

The Ray-Ban Meta Smart Glasses get video calling, Apple Music, and a new style - The Verge
https://www.theverge.com/2024/4/23/24138228/ray-ban-meta-smart-glasses-wearables-ai-apple-music

The Ray-Ban Meta Smart Glasses have multimodal AI now - The Verge
https://www.theverge.com/2024/4/23/24138090/ray-ban-meta-smart-glasses-ai-wearables

Metaは2024年4月23日のブログで、スマートグラスのRay-Ban Metaに新デザインの「Skyler」を追加すると発表しました。Skylerは眉のあたりがややつり上がったキャットアイフレームを採用し、以前から展開されている「Wayfarer」や「Headliner」と比較して小顔のユーザーに似合うデザインになっているとのこと。


また、新たにWhatsAppやMessengerでハンズフリーのビデオ通話をかける機能も、Ray-Ban Metaで徐々に展開されることが発表されました。実際に、Instagramのファッション部門担当であるイブ・チェン氏がRay-Ban Metaでビデオ通話をかけ、Metaのマーク・ザッカーバーグCEOと会話する様子は以下のInstagramリールで見ることができます。

この投稿をInstagramで見る

Mark Zuckerberg(@zuck)がシェアした投稿


ザッカーバーグ氏のスマートフォン画面に、チェン氏からビデオ通話がかかってきたことが通知されました。


通話に出てみると、Ray-Ban Metaをかけたイブ氏が登場。


イブ氏はスマートフォンを持っておらず、Ray-Ban Metaの内蔵カメラを使用してビデオ通話をかけていました。Ray-Ban Metaを使ってビデオ通話をかけることで、自分が見ている風景や情報を相手と共有することが可能。イブ氏のように鏡に姿を映せば、首から提げているチェーンについての意見を求めることも可能です。


カメラがサングラスに内蔵されているため、ちょっと顔を横に向けたり動いたりするだけで画面が大きく揺れる点には注意が必要です。Ray-Ban Metaのビデオ通話機能は徐々に展開されているとのことで、機能が使えるようになるまでに時間がかかる場合もあるとMetaは説明しています。


さらに、2023年12月に早期アクセスが開始されていたAIアシスタント「Meta AI」のベータ版が、アメリカとカナダの全ユーザーに展開されることも発表されました。

Metaのスマートグラス「Ray-Ban Meta」が質問に答えたり言語を翻訳したりできるAIアシスタント「Meta AI」への早期アクセスを開始 - GIGAZINE


Meta AIは服を識別してファッションに関する質問に答えたり、外国語で書かれた言葉を翻訳したりできるとのこと。The Vergeの記者でありMeta AIの早期アクセスを利用していたビクトリア・ソン氏は、Meta AIに何かを質問すると正しい答えが返ってくることもあれば、間違ったことを自信満々に断言することもあると指摘しています。

Metaもブログの中で、「エキサイティングなアップデートですが、技術はまだ初期段階であるため、Meta AIがうまくいかない場合があります。スマートグラスでMeta AIを使っているユーザーからのフィードバックが増え、新しいモデルのアーキテクチャの革新が続くにつれて、時間と共にパフォーマンスが向上することを期待しています。言い換えれば、この後はよくなるだけです」と述べました。

なお、Skylerの予約注文はアメリカ・カナダ・オーストラリア・ヨーロッパ各国を含む15カ国で可能ですが、日本ではその他のデザインも含めてRay-Ban Metaは購入できません。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Metaのスマートグラス「Ray-Ban Meta」が質問に答えたり言語を翻訳したりできるAIアシスタント「Meta AI」への早期アクセスを開始 - GIGAZINE

Metaが2023年から4年間のAR・VRハードウェアに関するロードマップを発表、VRヘッドセットの新機種やARスマートグラス・スマートウォッチなどの計画を明かす - GIGAZINE

MetaのVR・AR研究部門「Reality Labs」はいかにしてOculus Quest 3に到達したのかがよくわかる設立10周年記念ムービーが公開 - GIGAZINE

MetaのVR部門・Reality Labsが史上最高の収益10億ドル超えを達成、Meta Quest 3ヒットの影響で - GIGAZINE

GoogleのARスマートグラス「Google Glass Enterprise Edition」の販売とサポートが終了へ - GIGAZINE

AmazonがAlexa搭載スマートグラス「Echo Frames」のラインナップ刷新を発表 - GIGAZINE

Xiaomiが完全ワイヤレスのARグラス「Xiaomi Wireless AR Glass」を発表、ジェスチャー操作&スマホとNFCでタップするだけでペアリング - GIGAZINE

in ハードウェア,   動画, Posted by log1h_ik

You can read the machine translated English article here.