「動物にかみつかれるプロ」が選ぶ「かまれて痛かった動物トップ5」とは?
世界中の動物と触れ合うムービーを投稿しているYouTubeチャンネル「Brave Wilderness」のホストであり、体を張っていろんな動物と物理的に接触してきたコヨーテ・ピーターソンさんは動物の「かむ力」を体験するため、これまで幾度となく動物たちにかまれてきた経験を持っています。そんなコヨーテさんが選ぶ「かまれて最も痛かった動物トップ5」を紹介したムービーが、YouTubeで公開されています。
ANIMALS BITE ME...a lot.
帽子をかぶってひげを生やした男性がコヨーテ・ピーターソンさん。
コヨーテさんは動物に噛まれたときの「痛み」を視聴者に伝えるため、Brave Wildernessの撮影中にさまざまな動物にかみつかれてきた、いわば「動物にかみつかれるプロ」です。「今回は僕が選ぶ『かみつかれて痛かった動物』について紹介するよ」
「すべての動物が痛かったわけじゃないんだ」とコヨーテさん。「たとえばきれいなクビワトカゲにかまれたときは全然大丈夫だった」
続いてコヨーテさんがサバクツノトカゲにかまれる映像が流れ、コヨーテさんの悲鳴が聞こえます。
しかし、「サバクツノトカゲのときも、それほどではなかったね」とのこと。
コヨーテさんはニシキヘビにかみつかれたこともありますが……
このときも血は出たものの、「あんなのはほぼ無傷だったと言えるね」と言います。
「僕がかまれるときのほとんどは、『かまれたときの痛さを伝えるため』意図的にかまれるんだ。でも、たまにアクシデントでかまれるときがあった」
「アメリカドクトカゲにかまれたときもそう」とコヨーテさん。アメリカドクトカゲはその名の通り毒をもっていて、かまれると激しい痛みを引き起こし、重篤な例ではアナフィラキシーショックを起こすこともあります。
「あれは運が悪かったね」
そんなコヨーテさんがBrave Wildernessに出演してきた3年間の中から、「かまれて最も痛かった動物トップ5」を発表します。
まずは第5位。「それじゃあ、ウェスト・バージニアで人類の親友と遊んだときのことから話そう」
現れたのは犬。コヨーテさんは警察犬の訓練を受けた犬から、犯人役として実際にかまれるという経験をしました。
厳重に警察犬訓練用の防護服を着込むコヨーテさん。
このあどけない表情の犬が、これからコヨーテさんにかみつく警察犬です。
逃げるコヨーテさんを猛ダッシュで追いかける犬。
かみつかれたコヨーテさんは悲鳴を上げ、地面に倒れ込みました。
犬はコヨーテさんの周囲をぐるぐると回り、コヨーテさんを引きずり回します。
「かむ力が想像以上に強い!」
犬がコヨーテさんを解放した後も、しばらく息が切れて立ち上がれなかった模様。
「勘違いしないで欲しいけど、あの犬は本当に優しくていい子なんだ。仕事以外の場所ではね」とコヨーテさん。
第4位に選ばれたのは、鋭い牙を持つこの動物。
「精神を落ち着かせなきゃね……これからかまれるんだから」
コヨーテさんをかむのは、4歳になったばかりのワニです。
コヨーテさんが腕をワニの口の前に持ってきて……
ガブリ。「ウオーーーーー!」と低いうなり声をあげるコヨーテさん。
「牙が腕の奥深くまで食い込んで、全然離れない」
ワニにかまれたときは、水をかけてやると口を離すとのこと。痛みの限界を迎えたコヨーテさんは水をかけてゆっくりと腕を引き抜きますが……
「ンンーー!!!」ワニは離しかけた口を再び閉じ、コヨーテさんは2度目の痛みに襲われることになってしまいました。
結局7分間かまれ続けたというコヨーテさん。「犬はペットにしたいけど、あんな体験をしたらワニはちょっと無理だね。それに、は虫類にかまれると感染症の危険性もある」
第3位に選ばれたのは、まったくのアクシデントによってかまれたものだったとのこと。「あんな体験は、二度と忘れられないね」
登場したのはなんとカミツキガメ。
非常にかむ力が強い上にどう猛な性格で、かむ瞬間の動きが非常に素早いカメです。
コヨーテさんは木の棒を取り付けた手でカミツキガメの口にチョップを入れ、棒をかみ切る瞬間を撮影するとのこと。同行者も「これはクレイジーだ」と呆れた様子。
「1、2、3……」
「アアアアアアアアア!!!」というコヨーテさんの悲鳴が上がります。
「棒を通り越して手をかんでる!なんてこった!」
「水をかけてくれ!」と同行者にお願いするコヨーテさん。
同行者が水をかけますが、カミツキガメは離す様子を見せません。「ダメだ、全然効果がない」
最後の手段として、アルコールをかけてカミツキガメをびっくりさせる作戦に出ました。
するとようやくカミツキガメは口を離し、コヨーテさんは「ウアアア!」とうめき声を上げながら手を引っ込めます。
びっくりさせてしまったカミツキガメはちゃんと水槽の中に戻してあげてから……
再び「ウウウウウア!手の平の端っこがかみ切られるかと思った!」と痛みにもだえるコヨーテさん。
「オオオオ、痛い」
「あのときは頭の中が痛みで真っ白で、それしか考えられなかった」とコヨーテさんは振り返ります。
カメラに向かって「カミツキガメを見つけても、絶対に捕まえようとか考えちゃだめだよ」と忠告しました。
続いて第2位。「アレは本当に拷問を受けている感じだったね」
コヨーテさんが「あまりにも嫌なのでずっと避けてきたんだけど、みんなからの要望もあったからとうとうチャレンジしてみたんだ」と語るのは……
タガメでした。アメリカでは「Toe Biter(つま先をかむやつ)」とも言われるそうで、自分よりも大型のほ乳類や両生類にも襲いかかるどう猛さを持ち、かまれると非常に痛いことで有名。
「まるでエイリアンみたいな見た目だね」
つま先をカメラの前にスタンバイし、コヨーテさんが水槽からタガメをつまみ上げます。
顔の正面に着いている針(口吻)を獲物の肉に突き刺し、消化液を送り込んで溶けた肉を吸うのがタガメの捕食方法です。
「よし、行くぞ!」と覚悟を決めたコヨーテさん。タガメにつま先をつかませますが……
「アアアアアアアアア!!!」と叫び声を上げてタガメを取り落としてしまいました。
「こんな刺されて痛い針は初めてだ!」とコヨーテさん。
「ブロックをつま先に落としたみたいだ……つま先が動かせない」
思い出すだけでも痛みが頭をよぎる様子。
そして栄えある第1位に選ばれたのが……
砂漠を大量の節足で動き回るこいつ。
ジャイアント ノースアメリカン センチピードと言われるオオムカデの一種です。
「サウスウェストで一番痛いやつだ」
「今は朝七時。最高に憂鬱だ」とコヨーテさん。「今からこいつにかまれるからね」
しかし、コヨーテさんはしっかりとセンチピードを捕まえて……
その凶暴な口をカメラに見せます。センチピードが持っている毒は細胞を破壊し、神経系に作用して強烈な痛みを与えるとのこと。かまれた箇所だけではなく、頭痛や吐き気を引き起こすこともあるそうです。
そしてガブリ。1、2秒は何事もなく、「それほどでもないのかな?」と思われたのですが……
「アアアアア!!!」どうやら時間差で痛みが現れるタイプだった模様。
「ンンンンンン!!ンンンンンンン!!!」と猛烈なうめき声を上げ、腕を押さえます。
ついに立っていることができなくなり、地面に倒れてしまいました。「なんて痛みだ!!!」
「銃で撃たれたみたいだ」
「アアアアア!!!」
「これまでかまれた中で一番痛い!」
ここまで「かまれて痛かった動物トップ5」を紹介してきたコヨーテさんは、「みんなは絶対にこういった危ない動物に近づかないように。そして、かんだ動物が毒を持っているかもしれないし感染症の危険もあるから、すぐに病院へ行くように」と忠告。
「たまにコメント欄で『コヨーテ、ホオジロザメにかまれてみないの?』『ライオンは?』『トラは?』と言われるけど、そういう明らかにヤバいやつにはかまれません」とおどけて言うコヨーテさん。
「ビッグフットとかなら……かまれてみるのも面白いかもね」
最後は「Be Brave! Stay Adventure!(勇気を持って!冒険しよう!)」という決めぜりふで締めました。
なお、ピーターソンさんのその他のかみつかれ映像・毒虫に刺されてみた映像などは、以下のページから見ることができます。
Brave Wilderness - YouTube - YouTube
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