ビットコインの高騰は数名による価格操作であった可能性があることを研究者が指摘

by Antana

仮想通貨Bitcoin(ビットコイン)の相場は2017年12月に直近のピークを迎えたのち、2018年1月現在、1BTC=160万円前後を推移しています。2017年2月に約13万2700円を記録したのが当時3年ぶりの史上最高値更新だったことを考えると隔世の感がありますが、このとき更新された、2013年11月の「史上最高値」について、ごく少数の人間による価格操作があった可能性があることを指摘する論文がJournal of Monetary Economics誌に掲載されています。

Price Manipulation in the Bitcoin Ecosystem - ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0304393217301666


Researchers find that one person likely drove Bitcoin from $150 to $1,000 | TechCrunch
https://techcrunch.com/2018/01/15/researchers-finds-that-one-person-likely-drove-bitcoin-from-150-to-1000/

2013年10月にGIGAZINEでビットコインに関する情報をまとめた記事を掲載した時点で、相場は1BTC=137ドル(約1万3300円)でした。

仮想通貨「Bitcoin」とは一体何か、どういう仕組みかが一発で分かるまとめ - GIGAZINE


この直後からビットコインの価格は上昇し、2013年11月に1165ドル(約12万7800円)を記録。この数字は、2017年2月に更新されるまで「史上最高値」でした。

Neil Gandal氏、JT Hamrick氏、Tyler Moore氏、Tali Oberman氏は、ビットコイン取引所の1つであるMt.Goxでの取引内容を調査し、ビットコインの価格が急騰した2013年のこの時期、「約60万BTCが1億8800万ドルで不正に取得」されていることを確認。不審な取引が発生した日にはドル・BTCレートが平均で約4%上昇しており、結果として、ビットコイン相場の急騰の原因になった可能性があると指摘しています。

取引を行っていたアカウントは、実際にはビットコインを所有していない「Markus」と「Willy」というアカウントで、偽の取引によってビットコインの価格操作を行っていたとみられます。

2018年1月現在のレートは1BTC=約160万円で、2013年時点と比べても10倍以上の高値がついていますが、この動きの中で価格操作があったのかどうかは不明です。

なお、ビットコインは「2100万ビットコイン」と総量の決まっている通貨で、すでにその80%にあたる1680万ビットコインが「採掘」済み。最後のビットコインが採掘されるのは100年後と予想されている状態で、もはや「マイニングによって稼ぐ」ことは難しく、投機の材料となっている現状があります。

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