100年前の風刺画には「スマホ中毒」の現代人と同じような光景が描かれていた


2000年ごろに登場し、2007年にiPhoneが登場した頃から一気に普及したスマートフォンは、もはや多くの生活に欠かせない道具として社会や生活に浸透しています。「スマホ中毒」なる言葉も生まれて次第に社会問題化する様相も見え隠れするのですが、実は100年前に発表された風刺画にも同じように通信機器に依存する人々の様子が描かれており、人間はいつの時代も根本は同じであることが伝わってきます。

Cartoon from 1906 predicts our obsession with smartphones / Boing Boing
https://boingboing.net/2018/01/09/cartoon-from-1906-predicts-our.html

その風刺画がコレ。1906年にイギリスの「Punch」誌に掲載されたもので、1本の木の下に二人の男女が椅子に座っている様子が描かれています。しかし二人は夫婦や恋人ではなく、両者の膝の上には通信機器が、そして頭の上にはアンテナが描かれており、何らかの通信を行っている模様。絵の下にあるキャプションには「この二人はお互いにコミュニケーションしているのではなく、女性は恋のメッセージを、そして男性は競馬の結果を受け取っている」と書かれており、二人が持つ装置からはデータを出力する紙テープが打ち出されているのがわかります。


この風刺画のタイトルは「1907年の予想」というもので、まるで現代人が街中でスマートフォンに夢中になるように、100年前の人も無線通信機に夢中にだった、という当時の風潮が収められているというわけです。風刺画が発表された1906年にはサンフランシスコで大地震が発生し、救難信号であるSOS信号が広く普及するタイミングでもあったとのこと。1800年台後半に無線通信が実用化され、人々が通信のもたらす可能性に気付き始めたころには既に、通信機器に夢中になる人の姿が見られるようになっていたようです。

そして現代は、手のひらに高性能なコンピューターがあって高速通信でどんな情報でも瞬時に手に入る時代に。あまりの便利さに、大人だけではなく子どもにまでも「スマートフォン中毒」が広がるようになり、これを問題視した人々がメーカーに対応を促す事態にまで発展しています。

「Appleは子どものスマホ中毒に対してアクションを起こすべき」とAppleの投資家たちが公開状を掲載 - GIGAZINE


ちなみに、世界で初めて行われた「ハッキング」も同じぐらいの時期に発生していたようです。

「世界初のハッキングは100年以上前に行われた」などハッキングの歴史が分かる「A History of Hacking」 - GIGAZINE


いつの時代も、人が夢中になるものはそれほど変わらず、最終的には「つながる」ということを求めているということなのかも。子どものころからネットがあるのが当たり前のミレニアル世代が社会を作るようになる今後の社会がどのような変化を遂げるのか、もしくは特に変化はみられないのか、その答えがわかるまでにはもう少し時間がかかるようです。

・関連記事
携帯電話の生みの親が語る開発秘話と「体内埋め込み式携帯電話」など今後のモバイル端末の展望 - GIGAZINE

ネットの夜明けから現代まで、「インターネットセキュリティ」の歴史を分かりやすく解説するとこうなる - GIGAZINE

「デジタルネイティブ」という仮定は幻であるという研究結果が発表される - GIGAZINE

インターネットやテクノロジーは子どもの脳の発達を阻害しないことが研究で明らかに - GIGAZINE

169

in ハードウェア,   メモ, Posted by logx_tm