サイエンス

小さなサイコロ数万個を入れた筒を左右に回し続けるとサイコロがみっちり詰まった状態になることが判明


一辺が5mmのサイコロを円筒の中にざざーっと入れ、一定の力で左右に回し続けると3時間~1日程度でほぼ全てのサイコロがキレイに整列し、隙間なくみっちりと詰まった状態になることが研究で明らかになっています。この技術は、粒子状の物質を整列させる必要のある産業分野や、宇宙の無重力空間での加工技術への応用が期待されています。

Physics - Focus: Dice Become Ordered When Stirred, Not Shaken
https://physics.aps.org/articles/v10/130

細かい粒子を整列させるという行為は、砂と小石を混ぜてセメントを作る建設業や、材料を均一に混ぜ合わせて医薬品を作るといった医薬品分野などさまざまなケースで広く行われています。重力のある環境では、粒子状の材料を入れた容器に振動を与えたり、外部からコツコツと叩いたりすることで、内部の粒子の重なりに「緩み」を作りだし、内部に残っていた余分な空間をギュッと圧縮することで全体の体積を小さくすることができます。


これと別の方法を模索してきたスペインのナバーラ大学のディエゴ・マザ氏らの研究チームは、筒状の容器に粒子状の物質を入れ、筒を回転させることで物質をぎゅっとまとめることが可能かを調査しました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
固い砂が液体のように波打つようになる「流動層」の実験をお風呂サイズでするとすごいことに - GIGAZINE

「なかなか出ないケチャップをどうすれば簡単に出せるか?」を科学的に考察するとこうなる - GIGAZINE

アリの行動に学ぶ、より多くの脱出を可能にする非常出口の設計手法とは - GIGAZINE

「雪の結晶に同じものは二つとない」という定説が覆される - GIGAZINE

金属バットが手でボロボロに壊せるようになる「ガリウム」のすごさがわかるムービー - GIGAZINE

in サイエンス,   無料メンバー, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.