ハードウェア

並べたブロックでロボットを動かして子どもが遊びながらプログラミングを学習できる「MatataLab」


デジタル化した現代社会においてプログラミングスキルがある人は大きな利点を持っており、近年ではプログラミングの義務教育現場への導入も検討されています。しかし、プログラミングを初めて行う子どもが「プログラミングは難しい、取っつきにくい」という感情を持ってしまっては逆効果。そんな子どもへのプログラミング教育に、ブロックを並べてかわいいロボットを動かして遊べる「MatataLab」を使えば、義務教育前の子どもが遊びの中で自然とプログラミングの基礎を学習することができます。

MatataLab - A new hands-on coding robot for kids 4-9
https://www.matatalab.com/


「MatataLab」がどんなロボットになっているのかは、以下のムービーを見るとわかります。

MatataLab - Coding like ABC


「MatataLab」は子ども向けのプログラミングロボットです。


子どもたちはプログラミング言語を知る必要なく、プログラミングやそれに必要な論理的思考を、とても簡単に養うことができます。


左側の灯台のような物体がコマンドを読み取るタワーで、右側のつぶらな瞳のロボットが指示されたコマンドによって動く「マタタボット」。


子どもたちが矢印の書かれたブロックをコマンドタワーの前に置かれたボード上に並べます。このブロックはコード用ブロックと呼ばれるもので、このブロックに応じてマタタボットが特定の動作をみせてくれます。


オレンジ色の再生ボタンを押すとコマンドタワーがブロックのコマンドをスキャンし、右側のマップ上に置かれたマタタボットへコマンドを送信します。


すると、並べられたブロックが示す順序通りに、ロボットがマップ上を動き始めました。


コード用ブロックは種類ごとに色が分かれていて、見た目にもわかりやすいデザイン。


動きを指示するコード用ブロックや……


音楽を鳴らすブロック。


角度や距離を示す数字ブロックもあります。


子どもたちはこれらのコード用ブロックとコマンドタワー、そしてマタタボットを使い、スクリーンの前ではなく床やテーブルの上でプログラミングを学ぶことができます。


マタタボットには旅をさせることができます。


さまざまなマップの中からマタタボットを動かすマップを選択します。


マップの中には簡単なものから……


障害物が配置された難しいものまで、さまざまなレベルが存在するので、それぞれのレベルにあわせたマップが選択可能。


子どもたちは一人でも挑戦できますし、友達と協力してマップに挑戦することもできます。


複数の「MatataLab」があれば、友達とどちらが先にゴールできるか競争することも可能。


マタタボットには音楽を演奏させることもできます。


音楽ブロックを配置してスタートボタンを押せば、マタタボットはその通りに演奏します。


マタタボットは指示されたコマンドによって、さまざまな曲を演奏できます。


マタタボットにはペンを装着し、お絵かきをさせることも可能。


移動させるコマンドや回転させるコマンド、角度を指示するコマンド、同じ動作を繰り返すコマンドを組み合わせると……


マタタボットがそれに合わせて動き、絵を描き出します。


遊んでいた子どもは驚愕の表情。


慣れてくるとペーパークラフトや粘土で街を作り、その中をマタタボットにお散歩させることもできます。


「MatataLab」で使用するコード用ブロックのサイズは32mm四方。マグネットが入っているので子どもでもきれいに並べることができ、距離や角度を指示する数字ブロックは、コード用ブロックに挿しやすい形状です。


マタタボットやコマンドタワー、キャラクターはどれもかわいらしいデザインとなっており、子どもたちが楽しくプログラミングを学べるようになっています。


マタタボットは内部にサーボモーターやスピーカー、ペンホルダーなどが内蔵されていて、子どもたちの設計したコマンド通りの操作が可能。


コマンドタワーは灯台のような形で、灯台のてっぺんには小さなフィギュアが座っています。正面の画像認識カメラが、コマンドボードに並べられたコード用ブロックのコマンドを読み取り、コマンドボードの端にあるスタートボタンで読み取りを開始します。


子どもたちは「MatataLab」で遊ぶことを通して、論理的思考やプログラミングの基礎を学ぶことができ、その後の学習にもスムーズに入っていくことが可能とのこと。対象年齢は4歳から9歳としていて、本格的な学習に入る前の練習や、プログラミングに対する苦手意識をなくすという目的にぴったりのおもちゃとなっています。


「MatataLab」プロジェクトは現在開発中の段階で、クラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集中。目標金額として5万ドル(約560万円)が掲げられていたところ、記事作成時点で既にそれを上回る7万ドル(約780万円)以上が集まっています。「MatataLab」プロジェクトでは、119ドル(約1万3000円)の出資で対象年齢4歳のスターターセット1つが入手可能。スターターセットで使えるコード用ブロックは移動コマンドのみで、音楽を演奏させたり、絵を描かせることはできません。スターターセットは送料15ドル(約1700円)で日本への発送にも対応しており、発送は2018年5月頃が予定されています。


139ドル(約1万6000円)の出資で対象年齢4歳~6歳のアドバンスセットを入手可能。アドバンスセットではマタタボットに演奏させるコード用ブロックが付いてきて、マタタボットを冒険させるチャレンジブックが1つ追加されます。アドバンスセットは送料20ドル(約2300円)で日本への発送にも対応しており、発送は2018年5月頃の予定です。


169ドル(約1万9000円)の出資で対象年齢4歳~9歳のプロセットを入手可能。アドバンスセットより多くのコード用ブロックを使用可能で、繰り返しなどの特殊ブロックも追加されています。マタタボットにお絵かきをさせる専用のペンも付属しており、マップとチャレンジブックもアドバンスより1つ追加されています。プロセットは送料25ドル(約2800円)で日本への発送にも対応しており、発送は2018年5月頃の予定。899ドル(約10万円)の出資でプロセット6つのセットも入手可能で、こちらの送料は100ドル(約1万1000円)、発送は2018年5月頃が予定されています。


なお、「MatataLab」への出資期限は日本時間で2017年12月22日0時です。

MatataLab - A new hands-on coding robot for kids ages 4-9 by MatataLab - Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/matatalab/matatalab-a-new-hands-on-coding-robot-for-kids-age

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in ハードウェア,   動画, Posted by log1h_ik

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