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YouTubeが200万件のムービーから広告を削除、その理由は?

by freestocks.org

広告収入で成り立っているYouTubeが、5万ものチャンネルから広告を削除したことが判明しました。

YouTube kills ads on 50,000 channels as advertisers flee over disturbing child content – VICE News
https://news.vice.com/story/youtube-kills-ads-on-50000-channels-as-advertisers-flee-over-disturbing-child-content

YouTube's Search Autofill Surfaced Disturbing Child Sex Results
https://www.buzzfeed.com/charliewarzel/youtubes-search-autofill-is-surfacing-disturbing-child-sex?utm_term=.xykx4bqpg

2017年11月24日、YouTubeが子どもの性的特徴を強調するムービーが容易に検索できる状況を放置し、特定のムービーのコメント欄に小児性愛者からのコメントが多数寄せられているという状況がThe Timesによって伝えられました。これらのムービーにも企業広告が掲載されていたことから、アディダス、HP(ヒューレット・パッカード)、Marsといった大手企業がYouTubeへの広告掲載を取りやめています。

このような状況を受けて、YouTubeは270以上のアカウントを凍結。15万件のムービーを削除し、62万5000件以上のムービーにつけられた小児性愛者によるコメントを削除したと伝えています。そして広告に関しても、5万チャンネルに及ぶ200万件のムービーから削除したとのこと。情報メディアのVICEに対しYouTubeは「子どもを危険にさらすようなコンテンツは忌むべきものであり、私たちには容認できません」とコメントしています。

by Snapwire Snaps

一方で、上記とは別に、YouTubeで「how to have(~する方法)」という文字を入れると、「子どもと性行為を行う」といったような文章が候補として現れるという事態が、多くのYouTubeユーザーによって報告されていました。ユーザーからの報告を受けたニュースサイトのBuzzfeedがYouTubeに確認したところ、担当者は「我々はこのようなひどいオートコンプリートについてチームに警告しており、すぐに削除するよう動いているところです」と回答。11月28日には上記のオートコンプリートは削除されましたが、YouTubeはこの背景にあるものが何かを調査していると伝えています。

ただし、このようなオートコンプリートは実際に「子どもと性行為を行う」を目的とした検索が行われたのではなく、検索結果を意図的に操作しようとした荒らしの仕業であるとも考えられています。

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in ウェブアプリ, Posted by darkhorse_log