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Twitterがより自由にデータにアクセス可能となる開発者向けプレミアムAPIをリリース

Tirza van Dijk

Twitterが2017年春に策定し、ロードマップを公開していたプレミアムAPIを公開しました。プレミアムAPIは、開発者がTwitterデータにスケーラブルにアクセス可能となる統一プラットフォームを提供するために開発されたAPI群です。

Introducing Twitter premium APIs
https://blog.twitter.com/developer/en_us/topics/tools/2017/introducing-twitter-premium-apis.html


Today we’re launching Twitter premium APIs to kick off the next era of innovation for Twitter developers.

These APIs provide a new transparent, predictable way to scale solutions on Twitter. https://t.co/4qtkeiUpDY pic.twitter.com/3FhH759Ik5

— Twitter API (@TwitterAPI)


これまでTwitterでは開発者向けに2種類のアクセス方法が提供されていました。その方法は、「Twitterデータへの基本的なクエリ機能とアクセスを提供する無料かつパブリックな標準API」と「リアルタイムで過去データを提供する企業向けのエンタープライズAPI(Gnip)」の2つでした。Twitterが新しく公開したプレミアムAPIは、無料で公開されている標準APIと、有料のエンタープライズ向けAPIではカバーしきれない範囲をカバーするためのAPI群です。


2017年11月14日の時点ではプレミアムAPIはパブリックベータ版が公開されています。プレミアムAPIとして最初に登場したAPIが、過去30日分のTwitterデータへのアクセスを可能にする「Search Tweets API」。最終的には2006年にTwitter上で最初に行われたツイートまでの履歴を完璧にたどることができるAPIに進化するとのことです。

Search Tweets APIには、「リクエストごとのツイート」「高いレート制限」「ツイートの時系列カウントを返すカウントエンドポイント」「より複雑なクエリ」「拡張されたURLや改善されたプロファイル位置情報などのメタデータの充実化」といった特徴・機能があり、これらを活用すれば企業は過去のアクセス情報からより詳細な顧客調査などが可能になるとのこと。

「Search Tweets API」は月額149ドル(約1万7000円)から使用可能で、ユーザーのニーズに応じた柔軟な契約体系も用意しているとのこと。

Esther Vargas

さらに、セルフサービスのデベロッパー向けポータルも導入され、データの使用状況に透明性を加えています。ポータルではニーズの変化に応じて簡単にアクセスレベルを変更可能で、プレミアム機能も必要に応じて変更できます。もちろん有料サービスの管理も簡単なので、必要に応じた支払いに切替えできます。

プレミアムAPIとして、Search Tweets APIと新しいダッシュボードが2017年11月14日から使用可能となります。ただし、記事作成時点では正式版ではなくパブリックベータ版となります。高品質なエクスペリエンスを提供するため、正式版に向けて規模を拡大しながらテストを行っていく予定とのこと。

新しくなったダッシュボードの見た目はこんな感じ。


Twitterは今後数週間・数か月で新しいプレミアムエンドポイントを展開していくことを明らかにしており、従来の「search/tweets」APIをより強力で効率的なAPIに置き換えていく予定であるとしています。

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in ソフトウェア, Posted by logu_ii

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