「音響攻撃」のノイズの一部公開、難聴や脳損傷の被害が起きる恐れ


キューバのアメリカ大使館で原因不明の聴覚障害を訴える外交官らが続出した事態を受けて、アメリカ政府は在米キューバ大使館の外交官ら15人に1週間以内に退去するよう要請したと発表しています。何らかの音響兵器を使った攻撃があったのではないかと見られる一件ですが、今だ原因は明らかになっておらず、記事作成現在も調査が進められています。そんななか、APがキューバで流されたノイズの一部をYouTube上で公開しました。

Dangerous sound? What Americans heard in Cuba attacks
https://apnews.com/88bb914f8b284088bce48e54f6736d84


2016年の秋頃からキューバの首都ハバナに駐在しているアメリカやカナダの外交官が「音響攻撃」を受け、不眠、聴覚の異常、脳の損傷といった被害が報告されています。音響が発生した原因については今だ明らかになっておらず、音響攻撃が行われたという見方のほか、「隔離された外交グループ内において妄想症と病原体が組み合わさった可能性」や「マイクロ波聴覚効果を利用している」という意見も出ています。

「音響攻撃」が報告されたキューバのアメリカ大使館では一体何が起こっていたのか? - GIGAZINE


そして現地時間の2017年10月12日、APが初めてハバナで録音されたその「ノイズ」を公開しました。APによると、ノイズがどこで収録されたかは明らかにされていないものの、音源はアメリカ海軍やアメリカ国防情報局に送られ、解析が行われているそうです。

実際に使用されたサウンドは以下から確認できます。高ピッチのノイズは確かに不快で、APは「コオロギの集団の鳴き声」「黒板を引っ掻く音」という例えを出していますが、夏にセミが集団で鳴いている時のような雰囲気もあります。

Dangerous Sound? - YouTube


よく聞いてみるとサウンドは単音ではなく20以上の異なる周波数の音が組み合わされて1つのノイズを形成していることがわかります。一方で、実際には録音機が拾えないような低周波・高周波のものも存在しているため、ノイズはムービーで聞くよりも複雑な構成になっていた可能性もあるとのこと。

公開された音源は5秒と短いもので、コンピューターやスマートフォンなどを通して短時間聞くだけであれば健康被害などは起こりません。しかし、ハバナでは上記ムービーに収録されているようなサウンドが大音量で長時間にわたって流されていたといいます。

外交官が健康被害を負った原因が本当に「音」にあるのかを含めて、事態は現在究明中であるところで、公開された音源に対してもアメリカ海軍などはコメントしていません。また、キューバ政府は攻撃への関与を否定しており、原因特定のためにアメリカ政府と協力して調査に当たっています。

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