気球でモバイル通信を届ける「Project Loon」がハリケーン被害に苦しむプエルトリコへの実戦投入決定


Google傘下のXチームが開発を続けてきた気球からインターネット通信を届けるプロジェクト「Loon」が、ハリケーン被害に苦しむプエルトリコで復旧支援に活用されることが決定しました。

OET Special Temporary Authority Report
https://apps.fcc.gov/oetcf/els/reports/STA_Print.cfm?mode=initial&application_seq=80734

Google to use balloons to provide Puerto Rico cell service
https://www.reuters.com/article/us-usa-puertorico-cellular/google-to-use-balloons-to-provide-puerto-rico-cell-service-idUSKBN1CC02F

FCC will allow Alphabet’s Project Loon to deliver air balloon LTE to Puerto Rico - The Verge
https://www.theverge.com/2017/10/7/16441834/alphabet-google-x-project-loon-puerto-rico-air-balloon-lte-connectivity

Loonがどのようなプロジェクトなのかは、以下の記事を見ればよくわかります。

Googleが気球を使ってどこでもWi-Fiによるネット接続を可能にする「Loon」の受信アンテナ公開、壮大な計画の一端が明らかに - GIGAZINE


ハリケーン「マリア」が直撃したアメリカの自治領プエルトリコでは、電話回線が使えない地域が大半を占め、Aguas Buenasでは20カ所ある基地局全てで機能しておらず、まったく通信できない状況に陥っています。


ハリケーンの直撃から2週間たってもなかなか復旧が進まないプエルトリコの通信環境を改善するべく、Alphabet傘下の独立組織となったTeam at Xは、Loonを使ってプエルトリコを支援ができる可能性を示唆していました。


そして2017年10月6日に、連邦通信委員会(FCC)はLoonに対して一時的な通信供給ライセンスの交付を決定。ついに、Loonが実戦に投入されることになりました。


Loonに与えたれたのは30機の気球をプエルトリコとバージン諸島沖を飛行する権限で期限は2018年4月4日まで。プエルトリコの携帯電話サービスと協力して、通信回線の回復に努める予定です。


Loonは2017年5月に洪水被害を受けたペルーの被災地で緊急的なモバイル通信提供を行った実績があります。もともと通信環境がない、もしくは通信環境の整備・維持に大きなコストがかかるへき地でモバイル通信をとどけるLoonは、被災地の復旧支援も可能だと見られてきましたが、磨き上げてきた技術を活用する時がやってきたようです。

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