SamsungのWindows MRヘッドセット「Odyssey」は視野角110度の有機ELディスプレイで他社を上回る性能を持つ


MicrosoftのMR(Mixed Reality)技術を活用できるWindows MRヘッドセットはすでにAcerやDellなどから発表されていましたが、Samsungが最後発としてMRヘッドセット「Odyssey」を発表しました。「真打ち」とでもいうべきSamsungのOdysseyは、他社のWindows MRヘッドセットを上回るスペックを備えており、大きな期待を集めています。

Buy Samsung Odyssey Windows Mixed Reality Headset with Motion Controllers - Microsoft Store
https://www.microsoft.com/en-us/store/d/samsung-odyssey-windows-mixed-reality-headset-with-motion-controllers/8W91R774PDKK/

Microsoftが開発するAR(拡張現実)とVR(仮想現実)を含めた技術「MR」は、透過型ヘッドセット「HoloLens」によって開発が進められていましたが、CPUやメモリなどを内蔵するHoloLensに対して、外付けのMR用PCとの接続を前提とした「Windows MRヘッドセット」が各メーカーからより安価に提供されることになっています。Microsoftと提携して開発される各メーカーのWindows MRヘッドセットは、専用のプラットフォーム「Windows MR」を搭載することでWindows 10マシンに接続するとすぐにMR技術を使えるようになる、というお手軽な製品で、PCの要求性能もVRヘッドセットよりも低く設定されています。そのため、Windows MRヘッドセットは先行するVRヘッドセット「Oculus Rift」や「HTC Vive」以上にAR/VRの世界をより身近なものにするツールと期待されています。

Windows MRヘッドセットはすでにAcer・ASUS・Dell・HP・Lenovoから発表されていましたが、Samsungも「Odyssey」で参戦します。OdysseyはOculusのRiftなどと同様に、AKG製のヘッドフォンが一体となったデザインを採用しています。


前面には2つのカメラ。撮影した現実世界に情報を追加することでAR空間を作り出すことが可能です。


ディスプレイには3.5インチ(1440×1600解像度)の有機ELディスプレイを両眼に搭載。最大90Hzのリフレッシュレートと110度の視野角を持つディスプレイは発色のよい有機ELを採用しており、LEDバックライト方式の液晶ディスプレイを搭載する他社製Windows MRヘッドセットとは一つレベルの違う画質とリアリティを実現するとのこと。有機ELディスプレイを自社で開発・製造するSamsungにとって、ディスプレイ品質は大きなアドバンテージになりそうです。


Windows MRヘッドセット対応の公式コントローラーを付属します。


Windows MRヘッドセットは、Xbox用コントローラーでの操作にも対応しますが、MRコンテンツを快適に体験するためには専用コントローラーの活用が推奨されます。


Odyssey発表会でEngadgetがOdysseyのタッチアンドトライのレビューを掲載。「高価だがそれに見合う価値がある」という高評価となっています。

Samsung's HMD Odyssey proves image quality is worth the cost
https://www.engadget.com/2017/10/03/samsung-hmd-odyssey-hands-on/

発表会場で展示されたOdyssey。


ディスプレイの間隔を調整したり、ピント調整を行ったりする調整機構を搭載しており、メガネをかけたままでも装着できるとのこと。MRヘッドセットとしてはOculusのRiftやHTCのViveと同様に、細かな調整が可能です。


Holotourコンテンツでマチュピチュ上空を浮遊すると、まるで気球で漂っているかのようなリアルな体験ができたとのこと。唯一の欠点として、625グラムという他社製のWindows MRヘッドセットよりも重い重量を挙げています。


Windows MRヘッドセットとして最高性能を持つSamsung Odysseyは、2017年11月6日に499ドル(約5万6000円)というOculus Riftと同じ価格で発売予定で、Microsoft Storeで予約受付が始まっています。

Buy Samsung Odyssey Windows Mixed Reality Headset with Motion Controllers - Microsoft Store


・おまけ
各社から出そろったWindows MRヘッドセットについて、TomsHardwareがスペックをわかりやすく表にまとめています。

Windows Mixed Reality HMDs: A Spec Comparison
http://www.tomshardware.com/news/windows-mixed-reality-hmds-comparison,35596.html

早くから開発者向けキットを販売してきたAcerや、Dell、HP、LenovoのWindows MRヘッドセットが、2017年10月17日に発売され、ついにWindows MRヘッドセットが手に入るようになります。


MicrosoftはMRヘッドセット発売時点の2017年10月17日にWindowsストアを通じて2万個以上のMRアプリを無料提供する予定。Windows MRヘッドセットはFall Creatorsアップデート以降のWindows 10 PCで利用可能です。

・関連記事
現実空間に3Dホログラムを投影し実世界と映像が重なり合うMicrosoft製ヘッドアップディスプレイ「HoloLens」を体験してきました - GIGAZINE

MicrosoftのMRヘッドセット「HoloLens」にディープラーニング用のコプロセッサが内蔵される - GIGAZINE

物体を遠隔地にリアルタイムかつ精密に出現させられる「holoportation」でコミュニケーションの形が激変する可能性 - GIGAZINE

スーパーマリオブラザーズをMicrosoftのARヘッドセット「HoloLens」でプレイ - GIGAZINE

現実とバーチャルを融合させるデバイス「HoloLens」でNASAがMicrosoftとの共同プロジェクトを発表 - GIGAZINE

拡張現実ヘッドセット「Microsoft HoloLens」はどうすごいのかが一発で分かるアプリまとめ - GIGAZINE

現実空間にホログラムを投影する「HoloLens」デモがすさまじすぎて必見レベル - GIGAZINE

77

in ハードウェア,  ゲーム, Posted by logv_to