プーチン大統領が「AIを制するものが世界を牛耳る」と学生に説く


ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、学生に向けて学問の大切さを説く中で、「人工知能(AI)を制するものが世界を制する」と述べました。

'Whoever leads in AI will rule the world’: Putin to Russian children on Knowledge Day — RT News
https://www.rt.com/news/401731-ai-rule-world-putin/

2017年9月1日から新学年が始まるのに合わせて開催された学生を対象とするキャリア・ガイダンスフォーラムで、ロシアのプーチン大統領が登壇し、衛星回線を通じてロシア全土の1万6000校の学生や教師など100万人以上の人に認知科学や医学の大切さなどを説きました。


プーチン大統領はスピーチの中で、「AIはロシアだけでなく全世界の人類の未来です。そこには巨大なチャンスがありますが、予測するのが難しい脅威もあり得ます。AI分野でリーダーになる者は、誰であれ世界の支配者になります」と述べました。この発言を受けて、これまで強国ロシアを下支えするものは「軍事力」や「宇宙開発競争」であった方針を転換し、ロシアはAI開発に大きく舵を切ったのではないかという指摘が挙がっています。

プーチン大統領は、AI支配者論を説いたあとに、「私はAI分野を誰かが独占するのを見たくはありません」とも述べ、核に関する技術を複数の国で共有するのと同じように、AI技術を世界全体の知として共有するだろうという予測も付け加えています。

AI開発を奨励するだけでなく、「目の動きはさまざまなシステムに応用できます。宇宙空間などの極限状況下での人間の振る舞いを分析する可能性もあります」と述べ、これら映像認識に関する研究に対しては制限なき支援を提供しようと考えているとプーチン大統領は明かしています。

プーチン大統領の発言と時同じくして、AI脅威論を唱えるテスラ・SpaceXのイーロン・マスクCEOは、プーチン大統領が学生にAI研究を推奨した事実を知ったマスクCEOは、「ほら、始まった」と即座にツイート。


マスクCEOは「AI開発競争が第三次世界大戦を引き起こしかねない」ともTwitterでつぶやいています。

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