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HDD故障率はエンタープライズ向けもコンシューマ向けとほぼ同等か、BackblazeがHDD故障率2017Q2レポート発表


クラウドストレージサービスを提供しているBackblazeが、自社で運用しているハードディスク(HDD)の故障率をまとめた2017年第2四半期のレポートを公開しました。第1四半期に大量導入されたエンタープライズ向けHDDに関するデータについては、まだ運用時間が短く参考程度ではあるものの、コンシューマ向けと同等の数字が出ているとのこと。

2017 Hard Drive Reliability By Manufacturer and Model
https://www.backblaze.com/blog/hard-drive-failure-stats-q2-2017/

Backblazeによると、2017年第1四半期から第2四半期の間のドライブ数変化は、4286台が置き換えられ、4921台を新規追加したので、差し引きプラス635台。合計運用台数は8万3151台となりました。

運用しているHDDは合計17モデルで、容量は3TBから8TB。なお、Backblazeによれば、同一モデルのHDD運用時間合計が5万日を超えないとデータとして役立たないとのことなので、それを下回る8つのモデルの数値は参考程度と考える必要があります。それを差し引いて、故障率が最も高かったのはSeagateの「ST4000DM000」。3万4000台以上を運用していて、故障率は3.25%。Seagateのモデルは、いずれも故障率が1%前後を示しています。一方で、HGSTの3TB・4TBの4モデルはそれぞれ最低20万時間以上運用しながらも故障率は0%台半ば。


なお、2017年第1四半期に大量投入したエンタープライズ向けの「ST8000NM055」の故障率は6054台で1.55%。コンシューマー向けの「ST8000DM002」は9870台運用で0.98%だったので、エンタープライズ向けの方が故障率が高いという結果になっていますが、Backblazeはまだ合計運用時間が30万日程度と比較的短く、通常、運用時間が延びると故障率はじわじわ下がってくることから、現段階で結論を出すのは時期尚早と考えているとのこと。その裏付けとして、今は約90万日に到達した「ST8000DM002」の運用時間が30万日程度だったころのデータでは、故障率は1.60%だったそうなので、やがては1%を切るところに落ち着くのかも。

ちなみに、Backblazeでは2017年9月から12TB HDDの導入を開始することになっており、「8TBが『アンティーク』になるかも」とコメントしています。

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in ハードウェア, Posted by logc_nt

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