夕日が美しい緑色の閃光を放つレア現象「グリーンフラッシュ」とは?

By StarryEarth

地球から見た太陽は時間によって赤色やオレンジ色に変化して見えますが、これは地球の大気に光が屈折しているためであり、実際に太陽は紫色・青色・緑色などさまざまな色を持っています。非常にまれに見られる現象として、日没の太陽が最後に一瞬だけ緑色に輝く「グリーンフラッシュ」という現象があるのですが、Popular Scienceがこのレア現象について解説しています。

Every sunset ends with a green flash. Why is it so hard to see? | Popular Science
http://www.popsci.com/green-flash-sunset

太陽にはすべての色の可視光線が含まれ、それぞれが異なる波長を持っています。可視光線の中で主要なカラーである赤・緑・青のうち、最も波長が短いのは青色で、最も波長が長いのが赤色になります。日光が地球に当たると、青い光となって空気中の粒子で拡散されるため、空が青っぽい「空色」になります。さらに残った光の影響により、黄色っぽく太陽の輝きが作り出されています。

日没時の太陽光は短い波長から散乱されるため、波長の長い赤色が地表に届くことになり、よく見る「赤い夕日」の原因となっています。太陽が完全に没する瞬間に、ごくまれに、約1秒間だけ緑色の光が見られる「グリーンフラッシュ」に遭遇することがあります。これは空気が澄んでいると、赤色より波長の短い緑色まで散乱されずに地表に届くために発生する現象となっています。グリーンフラッシュ自体は日没毎に起きる可能性を持っていますが、空気が澄んでいない都市部などでは、人間の目に緑色の光として到達する前に、異なる色に変化して見えてしまうため、非常にまれな現象とされているわけです。


グリーンフラッシュの現象は、さまざまな自然現象が合致しないと見られないため、流れ星のように「幸せの象徴」といわれることもあるほか、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」では、あの世から魂が戻ってくる道しるべとして登場しています。Popular Scienceによると、グリーンフラッシュを見るための最大のチャンスは「キレイな沿岸部の日没」だということです。

なお、日本でもグリーンフラッシュの撮影に成功した人がYouTubeでその瞬間を収めたムービーを公開しています。以下のムービーでは1:45くらいから緑色の閃光が瞬く瞬間が撮影されています。

【グリーンフラッシュ】日本海に沈む夕日 2012.6.10【フルHD】Sunset,Green flash - YouTube

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in サイエンス,  動画, Posted by logw_ny