テスラ・モデル3の車内でドライバーを撮影する謎のカメラはレベル3以上の自動運転とライドシェアリングネットワーク「テスラ・ネットワーク」用か


2017年7月末にデリバリーが開始されたテスラの普及価格帯EV「モデル3」には、ドライバーの状態や車内の様子をコンピューターが確認するためのカメラが内蔵されていることがわかっています。

Tesla Model 3 is equipped with a driver-facing camera for Autopilot and Tesla Network | Electrek
https://electrek.co/2017/08/01/tesla-model-3-driver-facing-camera-autopilot-tesla-network/

モデル3が街中を走り出したことで、各種メディアが試乗記を続々と掲載し始めていますが、そんな中でジェイソン・ヒューズさんは、Twitterでモデル3に室内カメラが搭載されていることを発信しました。「テスラ・モデル3のルームミラーの根元にカメラが内蔵されているのに気付いたのは僕だけ?イーロン・マスクのスパイカメラ?」というコメントとともに、ごく小さなカメラレンズが装着されている様子の画像を公開しています。ヒューズさんは実車ではなく、カタログの写真を見てこのカメラに気付いたとのこと。


このカメラの存在についてはモデル3の発表会などでもほとんど触れられておらず、実際に試乗したElectrekのライターも気がつかなかった模様。Electrekがテスラに確認したところ、実はそのカメラは現状では使われておらず、今後予定されているソフトウェアアップデートの時から使われ始める予定になっている、とのみ回答を得られたとのことです。

複数の自動運転技術の専門家によると、このカメラは「レベル3」の自動運転を実現するために必要なものとされています。レベル3では、実際の運転はコンピューターが担当し、ドライバーはあくまでバックアップ要員として乗車するという役割分担になっているのですが、これは裏を返せばドライバーはいつでも運転を交代できる状態である必要があります。その要件を確認するために、ルームミラー付近に装備されたカメラを使う、というのが大方の見方となっています。テスラの自動運転は現状で「レベル2」ですが、このカメラとソフトウェアの進化によって、レベル4からレベル5の自動運転を実現できるとテスラは見込んでいるとのこと。


また、このカメラはテスラが将来に提供を目指しているライドシェアリングネットワーク「テスラ・ネットワーク」の実現のためにも用いられる見込みとのこと。テスラ・ネットワークは、自動運転機能を使うことで人を目的地まで移動させることが可能なサービスで、テスラ車のオーナーが車を使っていない時にも自動で走行することでお金を生みだしてくれるというもの。その売り上げはオーナーとテスラで分け合うという仕組みになっており、これまでにはなかった自動車の活用方法が可能になるサービスと目されているもの。この機能を利用する際に、ルームミラーに取り付けたカメラで車内全体をチェックすることで、問題のある状況に陥っていないかを確認することを可能にするようになっています。

ただし、ここにはプライバシーの問題などの懸念点が残されていることも事実。基本的には取得された画像は車内で処理され、ログデータの形に変換された上で保護されたサーバーに送られるとのことですが、ハッキングの被害を完全に防ぐことが難しいのはこれまでの歴史が証明しており、どのような影響が及ぶのか想像がつかない部分も残されているため、いかに「安心」を確保するかが重要になってくるといえそうです。

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