1ショットあたりたった100円のコストで船舶やドローン機を攻撃するアメリカ軍のレーザー兵器が公開される


強力なレーザー光を標的に向かって発射することで、音や光もなく敵機を破壊してしまうレーザー兵器「LaWS」が実際に作動して攻撃を加える様子が公開されました。

US Navy drone-killing laser weapon USS Ponce - CNNPolitics.com
http://edition.cnn.com/2017/07/17/politics/us-navy-drone-laser-weapon/index.html

LaWSは「レーザー兵器システム」を意味する「Laser Weapons System」の頭文字をとって命名された兵器で、ペルシア湾に展開するアメリカ海軍揚陸艦「ポンス」に搭載されているもの。アメリカのCNN独占で発射試験の様子が公開されています。


LaWSを操作する指揮所には複数のディスプレイが並んでいます。


画面には、カメラやレーザーに捉えられた攻撃目標が表示されており……


標的に向けて非常に正確な攻撃を加えることが可能。


船の上の台に置かれた標的だけを破壊することに成功しています。


また、LaWSは空を飛んでくるドローン(無人航空機)に対しても攻撃力を持っているとのこと。


画面にはドローンの主翼が白く光っている様子が表示されています。これはLaWSから照射されたレーザー光が翼に当たり、高温に発熱している様子を捉えたもの。


ほどなくして、ドローンはコントロールを失って墜落してしまいました。このようなドローン兵器は、すでにイランや北朝鮮、中国、ロシアといった国々が導入を進めている段階とのこと。


LaWSの攻撃は無音で目に見える光を放つこともなく、文字どおり「光の速さ」で相手に到達します。


また、LaWSの攻撃は極めて高い正確さを備えているのも特長。従来の攻撃方法の場合、発射から相手に到達するまでの時間差を考えて標的を設定する必要がありましたが、LaWSは瞬時に相手にレーザー光が到達するため、単純に相手を照準に収めれば良いというメリットがあるとのこと。


そのため、例えば攻撃対象となる船舶を発見した時も……


エンジン部分だけを破壊することで航行能力を喪失させる、という攻撃が可能になります。


従来の兵器だと、周辺の物体や人物が巻き添えを食らうことが少なくありませんでしたが、LaWSはその問題を大きく改善することが可能になります。


「ポンス」のクリス・ウェルズ艦長はLaWSの長所について「陸海空どの相手に対しても高い攻撃力を備えていること」と語ります。


LaWSの価格は、レーザー発生用の発電機を備えたシステム全体で4000万ドル(約45億円)とのこと。実際のオペレーションは3名で行うことが可能で、1回の照射にかかるコストは1ドル(約110円)程度とのこと。実際の運用シチュエーションが違うので直接の比較はできませんが、1発あたり1億円前後と言われる巡航ミサイル「トマホーク」を何十発も発射することを考えると、最終的には非常に低いコストで運用する事が可能になると見られています。

アメリカ海軍ではすでに「第2世代」のLaWSの開発を進めているとのこと。この世代ではパワーがさらに強力になり、高速で飛来してくるミサイルに対する攻撃・防衛能力を備えることになると見られています。


実際の性能は軍の機密扱いのため公表されることはありませんが、CNNに「ミサイルも撃ち落とせるんですか?」と尋ねられたウェルズ艦長は、笑みを浮かべながら一言「たぶんね」と答えたそうです。

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