「あの花」「ここさけ」を送り出した脚本家・岡田麿里の初監督作品は「さよならの朝に約束の花をかざろう」


2011年春に放送されたオリジナルアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」やその劇場版、および2015年公開の映画「心が叫びたがってるんだ。」の脚本を担当した岡田麿里さんが、「さよならの朝に約束の花をかざろう」で監督デビューすることがわかりました。

「さよならの朝に約束の花をかざろう」公式サイト
http://sayoasa.jp

映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』特報 - YouTube


公開されたティザービジュアルは、草原の中を2人が駆けていくというもの。


本作についての岡田麿里さんのコメントは以下の通り。

今から五年前。P.A.WORKSで脚本を担当した作品のイベントがあり、その楽屋で堀川社長に「岡田さんの100%をさらけだした作品を、いつか見てみたい」と言われました。阿呆な私はその言葉を完全に真に受け、悶々と考えました。「作品で自分をさらけだすって、どういうことだろう?」アニメーション制作という多くの人がかかわる共同作業の世界で、堀川社長の言葉を実現しようとするなら、すべてのセクションに最初から最後まで関わるしかない。私は堀川社長に、監督をやらせてほしいとお願いしました。緊張しすぎて、口の中がからからになったのを覚えています。
この『さよならの朝に約束の花をかざろう』は、脚本家の視点としてずっと書いてみたかった物語です。監督として、その先にある映像や音などにも触れさせてもらえることになり、大きな喜びと同時にプレッシャーもあります。それらを乗り越えられるのは、作品に参加してくれるスタッフのおかげです。憧れていた素晴らしいクリエイターの先輩方、尊敬し信頼できる同世代の仲間たち、新しい刺激をくれる力ある若者たち。慣れない仕事に迷惑をかけてばかりの私を、真摯な仕事と熱意で支えてくれる皆と、長い時間を共に過ごし話し合いを重ねて。あがってくる素材をチェックするたび、子供の頃の夏休み、アニメ映画を見て「すごい!」と前のめりになった気持ちが蘇ってきます。画面をこえてどこまでも、見知らぬ世界が続いていくようなあのときめき。まだ制作過程ではありますが、素晴らしいスタッフの力で、ちっぽけな私の100%などゆうに飛び越えた作品になると確信しています。
人と人とのふれあいが織りなす、出会いと別れの物語。誰もがいつかの自分を重ね合わせられるような、じんわりとした温かさのある作品を目指しています。どうぞよろしくお願いいたします。


岡田さんが監督をするきっかけを生みだし、本作のアニメーション制作を担当するP.A.WORKSの堀川憲司プロデューサーのコメントは以下の通りです。

一人の作家が抱える世界観が、作品の隅々まで浸透している作品をアニメーションで作ってみたい。そんな話を脚本家の岡田麿里さんにしたことを記憶しています。包み隠すところのない岡田麿里100%の物語の中に、共同作業のセオリーでは届かないであろう、深く不可解な人の内面を描いて欲しかったのです。岡田さんはそれをエンターテインメントとして書ける人です。
しばらくして岡田さんから「作りたい作品があります。監督をやらせてくれませんか」と相談を受けました。監督という提案には驚きましたが、言葉を絞り出す岡田さんからは覚悟が伺えました。劇場作品であることを条件にOKしました。
『さよならの朝に約束の花をかざろう』のキャストが決まった頃、脚本の読み合わせをしました。大きな手応えを感じるものでした。その日の僕の備忘録には、「この作品を与えてくれてありがとう。監督に感謝の気持ちが湧いてきた」と書かれています。
この作品のテーマについて、岡田監督とは話さないようにしています。ストーリーの底に流れる、岡田監督自身も意識していないであろう“らしさ”を、何度も観て感じたいと思います。
これは全編を通して愛する者と愛される者の物語であり、岡田さんの血を分けた複数のキャラクターが、互いに愛を問う物語だと思います。脚本家の岡田さんが、言葉だけではなく、言葉と映像と音を併せた映画を監督することで可能になった表現です。
初監督をサポートするのは「この作品は素晴らしい作品になるに違いない。最高のものにしたい」と考える力のあるスタッフばかりです。その意気込みが強すぎて、完成予定日を考えるとプロデューサーとしては日々頭を抱えてのた打ち回らずにはいられません。ちゃんと完成したら岡田監督には、ラインプロデューサー堀川の灰になった骨を拾って貰おうと思います。


ちなみに、チーフディレクターとして篠原俊哉さん、キャラクターデザイン・総作画監督として石井百合子さんが参加しており、スタッフの組み合わせとしては岡田さんがシリーズ構成を担当して2013年秋季~2014年冬季にかけて放送された「凪のあすから」に近い感じ。

映画の公開は2018年2月24日(土)で、2017年7月8日から前売券の販売がスタート。価格は税込1500円で、特典はティザービジュアルを使用した特製クリアファイルです。

©PROJECT MAQUIA
配給:ショウゲート

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