世界の瓶ビールのラベルに収集癖をくすぐられたのでコレクションしてみた


肌を焦がすような強い日差しの中、歩いているだけで喉もカラカラ、そんな場所でキンキンに冷えたビールが手に入ろうものなら、クイーっと一気に飲み干してしまいます。「プハーっ」と無意識にこぼれ落ちる吐息。そんな瞬間が大好きでした。

こんにちは、自転車で世界一周をした周藤卓也@チャリダーマンです。海外を旅しているときもそこそこビールは飲んでいました。どんなに物が無い国でもビールくらいは自国で作っています。だから、新しい国に入ると、最低1つはその国ならではのビールを飲むという目標がありました。その結果、旅が終わるとこんなものが完成。

◆瓶ビールのラベル
日本もそうですが、瓶ビールのラベルってかなり凝ったデザインをしています。加えて、その国ならではのイラストがあったり、文字も現地の言葉だったりするので、旅の思い出にもなりました。だから、海外では瓶ビールのラベルを集めていました。

集めていたのは、そのビールの顔ともいえる「メインラベル」、瓶の首にある「ネックラベル」、バーコードや成分表示などのある「裏面のラベル」という3つ。あと王冠も忘れてはいけません。


暑いところでキンキンに冷えたビールを取り出すと、周りの空気が冷やされ瓶に水滴が集まります。そのような状況下では簡単にラベルを剥ぐことができました。破けることなくペロリとめくれちゃうから快感。

一方、寒いところでは水やお湯でラベルを濡らす必要がありました。濡らしたキッチンペーパーを瓶の表面に貼り付けたり、洗面器を持参していたので水を張って漬けたりして、ラベル裏の糊を溶かします。暑いところで剥がれにくいラベルもこのような作業でした。安宿の部屋での作業となりました。

◆コレクション化する
剥がしたラベルはジップロックで保存。機会を見つけては旅の思い出と一緒に日本へ送っていました。

一時帰国すると、このような荷物の山が出迎えてくれます。とりあえず中身を取り出して、改めて大きなダンボールにまとめて保管していました


しかし、長かった旅は終わりました。旅の思い出も片付けないといけません。瓶ビールのラベルもひとつにまとめてみました。

集めに集めたラベルの山。


コピー用紙を上から当てて、全部アイロンをかけてしわを伸ばしました。


さて、集めてみたのはいいですがどのように保管をしたらよいのか迷います。スクラップブックのような形も頭に浮かんだのですが、量が量ですので貼り終えた後にどこからか別のラベルが出てくることは必至。1ページ目から最終ページまでピシッと整理整頓したかったので、後から出てきたラベルを空いたスペースに貼るなんて論外でした。完成した後でも、ラベルの並び替えができるやり方が理想。

そこで思い付いたのが、100円ショップにも置いてあるハガキを使う方法でした。裏面無地の通常ハガキを台紙にして、ひとつひとつラベルを貼り付けカードのようにしていきます。


メインのラベル、裏面のラベル、ネックラベルと3点が揃っていたら完璧。


ひたすら地味な作業を続け、旅の思い出を形にしています。枚数が増えるに連れて高まる完成した後への期待。


年賀状に暑中見舞いと日本にはハガキ文化がありますから、収納グッズにも困りません。1つのファイルで保管したかったので、ナカバヤシの「たっぷりはがきホルダー320枚収納」という製品を購入。かなりの枚数でしたが、1つのファイルで片付きました。


ポケットにハガキを入れていくとこのような感じとなります。1ページで4つのビールを紹介できる形でした。1つのビールで2枚ハガキを使うパターンも考えましたが、1ポケットに重ねてしまうのでメインラベル以外が確認できなくなるのです。


こうして完成するとビールラベルのカッコよさにうっとりしてしまいます。いくつか紹介していきます。

タンザニアの「キリマンジャロ(Kilimanjaro)」とケニアの「タスカー(Tusker)」


中国版の「バドワイザー(百威啤酒)」


ラオスの「ビア・ラオ(Beerlao)」


グアテマラのイケイケな鶏こと「ガヨ(GALLO)」


カリブ海のドミニカ国やセントビンセントという小さな島国にもオリジナルビールがありました。


レッドブルにリポビタンDといったタイの栄養ドリンクのラベルたち。ビールだけでなくこのようなラベルもコレクションできます。


◆海外のビール
旅の間、日本の350mlサイズの缶ビールをスーパーや商店で買うと、先進国なら100円前後、途上国なら100円以下という値段の目安がありました。海外で手に入る実際のビールはこのような感じとなります。

ロシアといえば「バルティカ(Балтика)」のビールが有名。ノンアルコールに高アルコール度数まで用途に応じて0~9まで数字が振ってあります。旧ソ連だった中央アジアの国々でよく飲んでいました。


トルコのビールといえば「エフェス(Efes)」です。飲酒が禁忌とされるイスラム教国でありながら、ビールの入手は容易。


ルーマニアだと「ティミショレアナ(Timișoreana)」


シエラレオネでは「スター(Star)」


ガーナの「クラブ(Club)」


メキシコの「テカテ(TECATE)」


タイで飲むことができる缶ビールいろいろ。右端の「チャン(chang)」はゾウさんも写っているタイらしいビール。


中国の食堂は油っぽいものが多いので、ビールもどんどん進みました。


◆王冠コレクション
こちらもデザインが秀逸でして、ラベルだけでなく王冠も集めていました。瓶ビールと瓶ジュースの王冠が混ざっています。


王冠の収納には100円ショップSeria(セリア)にあるメダル収納ポケットリフィルを使います。メインターゲットは妖怪ウォッチの妖怪メダル用なのでしょうけど、王冠のコレクションにもぴったしでした。


割といい感じに収まりました。


ラベルコレクションも王冠コレクションもこれからの活動で役立てたいところです。日本にいても外国産ビールは手に入りますし、瓶ビールのラベルコレクションはこれからも続けていくことでしょう。

海外でやるなら旅の楽しみがまたひとつ増えます。国内だとしてもそこまで負担はかかりません。瓶ビールのラベルコレクション、皆様もはじめてみませんか?

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak
Facebookページ https://www.facebook.com/chariderman/
DMM講演依頼 https://kouenirai.dmm.com/speaker/takuya-shuto/
)

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in ,   コラム, Posted by logc_nt

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