Googleのスマートホワイトボード「Jamboard」がついに発売、どんなことができるのかが一発で分かる新ムービーも公開
Googleのクラウド対応のデジタルホワイトボード「Jamboard」が発売されました。従前の発表通り、MicrosoftのSuraface Hub(55インチモデル)を45%も下回る激安価格で手に入ります。
Let’s jam—Jamboard is now available
https://blog.google/products/g-suite/lets-jam-jamboard-now-available/
Jamboardで何ができるのかは、以下のムービーを見れば分かります。
This is Jamboard - YouTube
Jamboardは55インチの4K(3840×2160)ディスプレイを備えるデジタルホワイトボード。
電源ケーブルをつなげば即、使える状態になります。
デジタルホワイトボードなので、ペンツールで文字を書いたり、デジタルイレーサーや指で文字を消したりできます。
Jamboardは文字を認識することが可能。手書きの文字を……
読み取って、任意のフォントに整形することができます。
手書きの円を……
整形することも可能。文字だけでなく図形の体裁を整えることもできます。
また、フロントにカメラを搭載しているので、離れた場所の仲間と……
リアルタイムのやりとりが可能です。
この人は、フランスにいるとのこと。Jamboardはクラウドネイティブのデジタルツールなので、ネット環境さえあれば遠隔地の場所は問いません。
誰かが行った入力はほぼリアルタイムで他の端末に反映されます。もちろん、双方向のやりとりが可能なJamboardでは「遠隔地にいる人が、Jamboardに書き込むこと」も可能です。
文字を書き込んだり……
メモを貼り付けたり……
ネットでググったり……
画像を貼り付けて……
拡大したりといった操作が、ペンツールや指を使って可能です。
クラウドネイティブなJamboardは、Googleドライブ、Googleドキュメント、Googleカレンダーなどの「G Suite」を完全にサポートしています。
白熱する議論。
「あの、予約しているんですけど……」と、退去を求める女性の登場。
タイムアップになったので、すごすごと撤収します。
スマートフォンをタップ。
別の場所にあるJamboardを使って議論再開。Jamboardの内容はすべてクラウドにアップロードされているので、いつでもどこでも元通りにホワイトボードの内容を再現することが可能です。
共有機能もあり。
遠隔地の人にホワイトボードの内容を共有すれば、会議に参加できない人も内容を把握することが可能です。
クラウドネイティブのJamboardがあれば、これまでのようにホワイトボードの内容をカメラで記録したり……
「消さないで!」という注意書きを書いておき、内容を保存する必要はありません。
JamboardをThe VergeがGoogleオフィスで体験した様子を、ムービーで公開しています。
Google Jamboard: a surprisingly fun 4K ‘whiteboard’ - YouTube
Googleのニューヨークオフィスに到着。
お目当ては会議室にあるJamboard。
Jamboardには、ペンツールとデジタルイレーサーを置くためのスタンドが取り付けられています。
鮮やかな赤色のボディと丸みを帯びたディスプレイなどから、「子ども用のタブレット」のような柔らかい印象を受けるとのこと。ペンツールもまるで「巨大なクレヨンのようです」と表現しています。
デジタルイレーサーの表面には柔らかいパフのようなキルト素材になっていて、ディスプレイを「お掃除」しながら文字や画を消すことになるようです。
「私の手書きの文字は、時々、ひどいことがある」と話ながら文字を書くと……
すぐにJamboardが文字を整形してくれました。
文字は拡大・縮小したり回転させたりでき、配置も自由自在です。
フリーハンドで書いた図形もこの通り。
ブラウザでThe Vergeの記事を読み込むところ。
画像をコピーして……
別の場所に貼り付けました。
絵文字にも対応しています。
フロントカメラ
遠隔地の人と、ビデオ通話が可能。
サンフランシスコのThe Verge編集部とつながりました。
「今から僕がやることを見ていてね」
ビデオ通話モードから、画面共有モードに切り替えました。
ネットで検索しつつ「何をやっているか分かる?」と聞くと、「ページを検索しているわ。画面には『horrible』の文字も見えるわね」と、遠隔地でもリアルタイムにJambordの内容を閲覧できているようです。
Jambordの内容は……
タブレットにほぼリアルタイムで反映されます。
タブレットからJamboardに書き込むことも可能です。
Googleによると、「Jamboardはまだ始まったばかり」だとのこと。G SuiteなどのGoogleサービスを活用する端末として、またビジネスサービスにGoogleが切り込む武器として、Jamboardを将来的にも大きな製品に育てようとGoogleは考えています。
Jamboardは、青・赤・グレーの3色が用意されており、予定通り4999ドル(約55万9000円)でアメリカで販売が始まっています。ただし、Jamboardを使うには本体の費用だけでなく、年間600ドル(約6万7000円)の管理費も必要になります。すでにデジタルホワイトボード「Surface Hub」で先行するMicrosoftの強力なライバルになりそうです。
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