AMDが32コア/64スレッドのCPU「EPYC」とグラフィックカード「Radeon Vega Frontier Edition」を発表


AMDが開催している投資家向け会議「2017 Financial Analyst Day」の中で、Ryzenシリーズと同じマイクロアーキテクチャ「Zen」を採用したデータセンター向けの新型CPU「EPYC」(エピック)を発表しました。

AMD Unveils "EPYC" CPUs Featuring Up To 32 Cores & 64 Threads For The Datacenter
http://wccftech.com/amd-unveils-epyc-cpus-32-cores-64-threads-datacenter/


AMDが発表したEPYCは、サーバ関連でIntelに挑戦するために設計されたコードネーム「Naples」と呼ばれていたCPUです。EPYCは14nm FinFETプロセスのZenマイクロアーキテクチャを採用しています。EPYCは最大32コア/64スレッドなので、競合他社製品と比べるとコア数は45%以上、メモリ帯域幅は122%以上、I/O帯域幅は60%を実現しています。Zenマイクロアーキテクチャの驚異的な電力効率と相まって、非常に強力なサーバ製品になるとWccftech


EPYCのスペックは以下の通り。
コア:32
スレッド:64
L1命令キャッシュ:32KB×32
L1データキャッシュ:64KB×32
L2キャッシュ:512KB×32
L3キャッシュ:TBA
ベースクロック:1.4GHz
ターボクロック:2.8GHz

EPYCの公式ムービーも公開されており、人工知能やデータセンター向けに開発されたCPUであることがわかります。

AMD EPYC™ Processors - YouTube


この投資家向け会議の中では、AMDは次世代アーキテクチャ「Vega」を採用した新型グラフィックカード「Radeon Vega Frontier Edition」も発表しています。

AMD Announces Radeon Vega Frontier Edition
http://www.tomshardware.com/news/amd-vega-frontier-edition-gpu,34427.html


AMD Announces Radeon Vega Frontier Edition - Not for Gamers | techPowerUp
https://www.techpowerup.com/233388/amd-announces-radeon-vega-frontier-edition-not-for-gamers

Vegaアーキテクチャを採用したグラフィックカード「Radeon Vega Frontier Edition」は、従来のグラフィックカードよりも機械学習のトレーニングフローで大きなメリットをもたらしてくれるという、人工知能(AI)などのアプリケーション開発向け製品です。Compute Unit(CU)数は「64」で、単精度12.5TFPSのプロセッサー、HBM2採用の16GBメモリを搭載しており、8Kディスプレイにも対応、さらには最大256TBの仮想メモリにアクセスすることもできます。また、Radeon Vega Frontier Editionは2つのPCI-Express 8ピン電源コネクタを採用しているので、消費電力は300W以下となる模様。


グラフィックボード「Fury X」と浮動小数点演算性能やメモリを比べると、約1.5倍高速だとのこと。


AMDは「ROCmオープン・ソフトウェア・プラットフォームとRadeon Vega Frontier Editionは、開発者が機械学習アルゴリズムを開発する際にVegaの力を利用できるようにするためのものです。Radeon Vega Frontier Editionは現在存在する最も強力な機械学習用のGPUよりも50%以上優れたパフォーマンスを提供してくれるでしょう」と公式ブログの中で説明しています。

なお、Radeon Vega Frontier Editionは水冷バージョンも存在する模様。


投資家向け会議では他にもCPUロードマップも公開しており、Zenマイクロアーキテクチャの次世代アーキテクチャとなる予定の「Zen 2」は7nmの製造プロセスを採用予定であることが判明しています。


同じようにGPUアーキテクチャのロードマップは以下の通り。14nmのVegaの次に来る予定となっているの「Navi」も7nmの製造プロセスを採用予定です。

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in ハードウェア, Posted by logu_ii