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漫画・ゲーム・アニメなど「日本のクリエイティブを追うドキュメンタリームービーが一見の価値あり」と海外メディア


日本の漫画・アニメ・ゲームといったサブカルチャーの他、アート・デザイン・音楽などさまざま分野に関わるクリエイターやアーティストに焦点をあてたYouTubeチャンネルが「toco toco tv」です。そんなtoco toco tvが海外ニュースメディアのThe Verge上で「好きなクリエイターのインスピレーションを学ぶのに最適な方法」と紹介されています。

Watch this fantastic documentary web series on Japanese creatives - The Verge
http://www.theverge.com/2017/4/9/15191074/toco-toco-tv-japanese-webseries-youtube

toco toco tv上で公開されているムービーは10~20分程度のドキュメンタリームービーで、日本で注目のクリエイターやアーティストに焦点をあてた内容になっています。ムービーは毎月1日・15日に配信されており、ゲームクリエイターやイラストレーター、アニメーター、プロゲーマー、漫画家といった日本のサブカルチャーの中で働く人から、ミュージシャンやアーティスト、ファッションデザイナー、アクセサリーデザイナーなどのクリエイター、さらにはプロの将棋棋士や茶道家に密着したドキュメンタリーまであります。

toco toco tv - YouTube


実際にどんなドキュメンタリームービーがあるのかいくつかピックアップしてみるとこんな感じ。ドキュメンタリーで取り上げられるのは日本人のクリエイターなので、ムービーは基本的に日本語。ただし、英語字幕も表示できるので海外の人でも見られるようになっています。

たとえば、ep.49は全世界累計販売本数が100万本を超えた「NieR:Automata」でディレクターを務めるヨコオタロウさんに密着したムービー。「NieR:Automata」を作成した際の自身の働き方から、自身のルーツ、「NieR:Automata」のコンセプト、自身の趣味やゲーム観、さらには一緒に働く同業者に至るまで細かく語ってくれています。特に興味深かったのが、「個人的にはボクは毎回違うタイプのゲームを作りたいと思っていて、いろんなチャレンジをしているんですけれども、最終的にやはり同じ人間が考えているものですのでどこか似てしまうというところがあると思うんですね。自分自身が作ってきたものに共通点があるとしたら、それは個人的には失敗があるなと考えています」という言葉で、ヨコオタロウさんの飽くなき探求心が垣間見えます。

toco toco ep.49, Yoko Taro, Game Creator - YouTube


ep.47は全世界累計販売本数が150万本を突破した「ペルソナ5」のプロデューサーおよびディレクターを務めた橋野桂さんに密着したドキュメンタリームービー。最新作となるペルソナ5のあらすじをたどりながら細かい設定をどのように作っていったのかを語り、さらには自身がどのようなものからインスピレーションを受けているのかなどについて語っています。さらに、現在作成中のゲームのコンセプトアートなども登場しており、アトラスファンや橋野桂さんファンは必見です。

toco toco ep.47, Katsura Hashino, Game Creator - YouTube


橋野桂さんはムービーの中で、「ゲームを作るときはあんまり表面的なことからは始めないですね。設定を。例えば、どんなキャラクターが必要かとか、どんなような物語のジャンルにしようかとかは、あくまでゲームを作るという目的の材料というか手段と捉えています。よくスタッフにもこういうことだよって説明するんですけど、例えば旅行の計画の場合、なんのために旅行に行くのかっていうのは人それぞれだと思うんですけど、ある瞬間、達成したい瞬間っていうのがあると思うんですよね。自分の好きな友だちと和気あいあいとしている瞬間を最初にイメージしてそれを達成したくて旅行の計画をする人もいれば、暖かいお湯につかって『はぁ~』って安堵のため息をつく瞬間をイメージして旅行の計画をする人もいると思うんですけど。そのために、どのような仲間を用意しなければいけないのか、どのような行程を計画しなければいけないのか、どのような行き先であればいいのか、何泊であればいいのかといったものを設定としてつけていくという工程になります。物語を作るときも、その物語をクリアしたときにユーザーのみなさんが『楽しかった』だけで終わらずに、楽しい上に何か明日につながるような知恵じゃないけどプラスアルファを持ち帰ってもらえれば、娯楽としてすごくゴージャスなものになるのかなと思ってそこにこだわっていますね」と語っており、ゲーム制作における自身のこだわりを明かしています。


さらに、プロゲーマーのふ~どさんに密着したドキュメンタリームービーも。プロゲーマーになるまでどのような場所で働いていたのかや、ゲームセンターでの遊び方、自身のルーツなどを語っており、プロゲーマーの知られざる裏側が見られます。

toco toco ep.45, Fuudo, Pro Gamer - YouTube


日本将棋連盟所属の女流棋士である香川愛生さんに密着したドキュメンタリームービーも公開されています。自身の将棋のルーツや「女流棋士」という立場について、他にも自分の趣味についても熱く語っています。

toco toco ep.48, Manao Kagawa, Pro Shogi Player - YouTube


他にも異色のドキュメンタリーとして、茶道家の松村宗亮さんが横浜 三溪園を紹介するムービーもあります。

toco toco ep.2 Soryo Matsumura, tea ceremony master - YouTube


海外メディアのThe Vergeは、「(toco toco tvで)特集されているクリエイターのラインナップは言い表せないほど多岐にわたります。ゲーム開発者や漫画家の他、ファッションデザイナー、ロックバンド、コメディアンのエピソードもあります。非常に興味深く、素晴らしいラインナップで、同時に日本の美しい景観が見られるので目で見るだけでも素晴らしいものになっている」「このシリーズは好きなクリエイターのインスピレーションを学ぶのに最適な方法だ」としています。

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in 動画,   映画,   マンガ,   アニメ,   ゲーム,   デザイン,   アート, Posted by logu_ii

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