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BBCのインタビュー生中継中に踊る子どもが乱入し妻が必死で連れ戻す動画が1900万超大ヒット、家族はその後どうなったのか?を本人たちが語る


釜山大学校のロバート・ケリー教授がBBCのインタビューで真面目にコメントしている最中に、突如部屋の扉が開いて娘が踊りながら乱入、さらには歩行器にのった赤ちゃんまで入ってきて、最終的にはものすごい勢いで部屋に滑り込んできた女性が慌てて2人を連れ出す、という様子が2017年3月10日にYouTubeで公開されました。ファミリーコメディのドラマのような一幕は、瞬く間に拡散し、記事作成時点でムービーは1934万回以上も再生されています。このケリー教授が家族と一緒に、当時の状況についてBBCのインタビューで語りました。

まず、1934万回以上も再生されているムービーがコレ。

Children interrupt BBC News interview - BBC News - YouTube


韓国情勢についてのインタビュー中、ロバート・ケリー教授が「スキャンダルはいつでも起きえます」と真面目なコメントをしていると……


子どもが部屋の扉を開けて踊りながら入ってきました。ごきげんです。


スタジオにいるキャスターも「子どもが入ってきましたね」と含み笑い。


ケリー教授はカメラを見据えながらも子どもを下がらせようとします。


しかし、そんなことは気にせず、子どもはケリー教授の後ろに座ってオヤツを食べ出しました。しかも、さらにもう1人、赤ちゃんが乱入してきます。「申し訳ありません」と恐縮するケリー教授。


すると、ドタタタターッとものすごい滑り込みで女性が部屋にやってきます。


2人の子どもの手を取り……


引きずっていきます。ケリー教授も笑いが抑えられない様子。


「申し訳ない」と何度も繰り返しつつも口が笑ってしまっています。女性は子どもを引きずりながら退室。


部屋にはケリー教授一人に。


女性が四つんばいになりながら扉を閉めておしまい。


日本語字幕付ムービーは以下から見ることができます。

韓国情勢の専門家インタビュー 最中にお子さん乱入 - YouTube


ムービーは瞬く間に拡散し、そこから多くの議論や指摘が生まれます。例えば、子どもたちを連れ戻した女性は子どもたちの母親だったのですが、一部のマスコミを含めた多くの人が女性を乳母だと思い込んだとのこと。なぜこのような思い込みが生まれたのか、人種や性別、異人種間の結婚に関するステレオタイプと偏見が原因ではないのか?という記事をBBCは掲載しています。

BBCの取材中に子供が……なぜアジア人女性を乳母だと大勢が思い込んだのか - BBCニュース
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-39251963

このムービーを切っ掛けに、ケリー教授の下へは知り合いからの問い合わせや取材の申し込みが押し寄せたとのこと。そして3月14日づけで、ケリー教授が妻や子どもと一緒にインタビューを受けている様子が、BBCのYouTubeアカウントで公開されています。

Prof Robert Kelly is back & this time his wife & children are meant to be in shot! BBC News - YouTube


「このようなことは全く予想しておらず、現実とは思えないような出来事でした」と語りケリー教授。隣にいるのが妻のキム・ジュンアさんで、娘がマリーアンちゃん、息子はジェームズくんです。


「前回とは全く違った状況ですが、再びお話を聞けてうれしいです。ここ数日はどんな感じでしたか?」と尋ねるスタジオのインタビュアーに……


「ちょっと大変だったけど、家族でハッピーに過ごそうとしていましたよ」とジュンアさん。


ちなみに、インタビュー中の膝の上にマリーアンちゃんは動きまくり……


ジュンアさんはあやしながらの会話です。


ケリー教授もジェームズくんの気をオモチャでそらしながら会話します。この数日間で、ケリー教授は多くのメールやSNSフィードバックを受け取り、あまりの反響に戸惑ったとのこと。


拡散されたムービーは、ケリー教授たち家族も何度も再生して見たそうです。「ムービーでは子どもたちが重要な仕事をしていますよね?楽しめましたか?」と尋ねるインタビューに……


「楽しめましたが、BBCがもう二度と声をかけてくれないのではないかと心配もしました」とのこと。


「あの時、一体何があったのかを教えてくれますか?どうして子どもたちが部屋に入ってきたのだと気づきましたか?」


ジュンアさんが「私は彼のインタビューをテレビで録画していました。多くの場合、生中継のインタビューを録画しているんです」と答えます。


「隣の部屋でテレビを見ていてマリーアンとジェームズが部屋に入ったことに気づいたのですね?」


「Skypeで生放送のインタビューをすると、映像に少し遅延があるんです。なのですぐには気づきませんでした」


「実際に起こっていることと、テレビで放送される映像の間に20秒ほど遅延があるんです。なので彼女は、子どもが部屋に入ってから20秒後ほどした後にテレビの映像を見て娘が乱入したことに気づきました。それが部屋に滑り込んできた理由だと思います」「扉が開いていたのは全て私の責任です」とケリー教授。


インタビュアーに「多くの人が部屋に滑り込んできた女性を乳母だと思いました。マリーとジェームズの母ではなく」と言われると、ジュンアさんはおかしそうに笑います。「緊急事態だったので、2人を部屋から連れ出すのに力を使ったことからそう思われたのかもしれません。後でマリーアンには謝りました」とジュンアさん。


ケリー教授はジュンアさんが乳母だと思われたことについて「居心地の悪い思いをした」とのことですが、ジュンアさんは「私は乳母ではないし、論争せず、ただムービーを楽しんで欲しい」とコメントしています。


「子どもが部屋に入ってきた時、頭の中に何がよぎりましたか?」との質問には、ケリー教授は「知らない人も多いかと思いますが、Skypeを使うと、画面には自分の映像も映るんです。なので、マリーアンが部屋に入ってきたことにはすぐ気づきました。隣の部屋にいる妻が映像に気づいて子どもたちを連れ出してくれることを願いましたね。ムービーの中で私が娘をイスの後ろに押しやろうとしているのがわかると思いますが、それは部屋の後ろに子どものオモチャ箱があるからです。インタビューを30秒カットすることになっても、娘が後ろに座って本を読んでくれれば、と。そしたら次に息子が入ってきて、私にはなすすべがありませんでした。あとはあなた方がインタビューを止めてくれることだけを願っていました」


「インタビューを続けたことを謝ります。でももしカットしていたら、人々はこんなにも楽しめませんでしたからね」とインタビュアー。「もう1つ質問なのですが、インタビューの最中、下に何を履いていましたか?あなたがパジャマを着ていたか、下に何もつけていなかったから立ち上がれなかったのだというウワサがあるのですが」


「ちゃんとズボンを履いていましたと」とケリー教授。ただし、インタビューがあった日は娘の通う幼稚園で誕生日会があったとのことで、上はスーツですが下はその時まだ、ジーンズをはいていたそうです。


「あなたは娘が部屋に入ってきた時、目を閉じていました。多くの親なら『お願いだから止めてくれ』と思うことがありますが、そういう瞬間でしたよね」


「はい。でも子どもたちには気兼ねなく部屋に入ってきて欲しいのです。娘が踊りながら入ってきた様子を多くの人が見たと思います。娘は部屋に入ることに居心地の悪さを感じていません。普段から部屋にカギをかけることがないので、仕事中に部屋に入ってきてしまうこともあります。これはインターネットによって生まれた『仕事と生活』の問題だと思っています。ただ娘には『親にはアクセス可能だ』と感じていて欲しいと考えています」


「確かに彼女は居心地がよさそうで、踊りながら入ってくる彼女を見て多くの人が楽しい気持ちになったと思います」とインタビュアー。「ムービーの中の奥さんは賞賛に値するというコメントも見られましたが……」と奥さんについて言及すると……


「それは真実ですね。毎日家族の世話をして、彼女はメダルに値します」とケリー教授は語りました。


また、ウォール・ストリート・ジャーナルでもインタビューを行っており、楽しげな雰囲気が伝わってきます。

In their first interview, Korea expert Robert Kelly and his wife describe the reaction to their Skype catastrophe https://t.co/e8EjVr5cwL pic.twitter.com/AHP66oJaTE

— Wall Street Journal (@WSJ)


なお、いつもはケリー教授の部屋から祖父母とSkypeを行っているため、部屋から声が聞こえたマリーアンちゃんは相手が祖母だと思ったのではないか?とマリーアンちゃんのおばあさんは語っています。

'It's hilarious' says mother of viral video BBC expert | Daily Mail Online
http://www.dailymail.co.uk/news/article-4301832/It-s-hilarious-says-grandmother-toddlers-viral-video.html

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in 動画, Posted by darkhorse_log

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