レビュー

災害が発生すると自動的に家族や大切な人の居場所を共有してチャットもできる防災アプリ「ココダヨ」


2011年に発生した東日本大震災から6年が経ち、復興が徐々に進められている中でも2017年2月28日には福島県沖で余震と見られる最大震度5弱の地震、さらに2016年12月28日には茨城県北部で最大震度6弱の地震が発生しています。地震大国・日本では常に地震に備える心構えが欠かせないのですが、そんな対策をIT技術でサポートするアプリが「ココダヨ」です

防災アプリ『ココダヨ』/大切な家族を災害から守ります/株式会社ゼネテック
http://www.cocodayo.jp/

ココダヨは、各自のスマートフォンが取得した位置情報をサーバーに蓄積しておき、災害が発生した時にその情報をあらかじめ登録しておいた人のグループ間で共有するというシステム。予測震央震度が「5弱」以上の地震が発生した際に、PUSH通知で情報が届くと同時にアプリ上部が赤色に変化します。


そして、画面にはメンバーに自分の知らせるボタンが表示されるので、可能であればボタンをタップして無事を知らせます。無事を画面下部には、直近のタイミングでグループのメンバーが滞在していた場所の詳細な地名が表示されました。なお、後述するようにこの場合にどこまで詳細な居場所を知らせるのかは設定が可能です。


メンバーの居場所をタップすることで、地図アプリ上で位置を確認することも可能。


また、グループのメンバー同士でチャットを行うことも可能。災害発生時でも少ないデータ量で通信することが可能です。


実際にココダヨをスマートフォンにインストールしてみました。アプリはiOS版Android版が用意されているのですが、記事作成時点ではAndroid版では一部機能が制限されているので、まずはiPhoneにアプリをインストールしてみます。


インストールが完了したらアプリを起動。通知の許可を求めてくるので、「許可」をタップ。


初期起動画面はこんな感じ。ココダヨを始める際にはまず新規グループを作成します。「ココダヨをはじめる」をタップ。


まずはグループ名を決め、自分が「パパ」なのか「ママ」なのか、それとも「その他」なのかを選択。最後に「グループを作成する」をタップすると、新しいグループが作成されます。


晴れて新規グループ作成が完了。画面上部には、作成時点で発生していた自身の情報が表示されていました。


画面下部の「災害情報」タブをタップすると、最新の災害情報がまとめて表示されるようになっています。


「避難所」タブでは、近隣にある避難所を一覧で確認することが可能。


「マイページ」を開くと、今自分がいる場所の地名が表示されました。


現在位置を地図アプリで確認することも可能。


非常時に、現在位置情報をどこまで提供するのかを「街、番地」「市区町村」「都道府県」「非公開」のレベルで設定しておくことが可能。また、居場所を一切送信しない「完全非公開」としておくことも可能です。


グループ内での自分のプロフィールを設定しておくことができます。


グループに家族や大切な人を追加したいときは、ホーム画面で「グループにメンバーを追加する」をタップ。


すると、メンバーを「メール」「LINE」「招待コード」の3つの方法で招待する項目が表示されました。「近くの人に直接招待コードを見せる」をタップしてみると……


文字列が表示されました。この文字列を相手に見せ、ココダヨアプリに入力すれば、同じグループに登録することが可能になります。


ということで、今回はココダヨをインストール済みのAndroid 端末を用意してグループに追加してみます。


Android端末でココダヨを起動すると、「招待された方はこちら」というボタンだけの起動画面が表示されました。ここからわかるように、記事作成時点ではAndroid版アプリでグループを作成することは不可で、既存のグループに参加することしかできませんでした。しかし、この点は今後アップデートで対応予定とのことです。


先ほど表示させた招待コードを入力して「次へ」をタップすると……


自分のプロフィールを設定する画面に。名前を入力し、「決定する」をタップするとグループ登録がスタート。写真を設定することも可能です。


追加が完了すると、グループの一覧に新しいメンバーが表示されました。


なお、ココダヨは利用開始から2か月間は無料のお試し期間が設定されていますが、それ以降は以下のようにグループ単位で月額使用料が発生します。


どんどん追加して行くと、以下のように各メンバーが一覧で表示されました。記事作成時点は大きな災害が発生していなかったので、実際の動作画面は確認できませんでしたが、実際には冒頭のような確認やチャットを行うことが可能。とかく情報が不足しがちな災害時に、いち早く大切な人の安否と居場所を確認できるのは、心強い支えとなりそうです。

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in レビュー,   モバイル,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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