メモ

500人のリーダーの経験から導かれる「正しい人材」を雇うためのガイド

by Alex France

企業を成功に導くリーダーたちは毎年数え切れない数の人を面接しており、トライ&エラーを繰り返しながら面接に最適な方法・質問を改良し続けています。では、本当に会社にとって「正しい人」を雇うためには何をすればいいのか?ということで、「The Corner Office」というシリーズのために500人ものCEO・リーダーから話を聞いたアダム・ブライアントさんが、正しい人を雇うための面接ガイドを公開しています。

The Hiring Manager's Guide to Hiring the Right Person - Business Guides - The New York Times
https://www.nytimes.com/guides/business/how-to-hire-the-right-person

◆標準的な面接は避ける

by Quinn Dombrowski

「あなたの強みや弱みは何ですか?」「あなたの犯した最も大きな失敗は何ですか?」といった標準的な質問は、事前に予想がつけやすく、解答も表面的なものになりがちです。また、出身校についてのことや前職の経験など、面接官と応募者の共通項であるものごとについて話し合うと、応募者が非常に魅力的に見えてきます。

しかし、これらの質問では応募者が本当にどんな人なのかは見えづらく、いざ仕事が始まってみると締切に遅れる、仕事への不満を漏らし出すなど、「この人を雇ったのは失敗だった」と思えることが多々起きます。


そのため、質問する際は以下の事項に気をつけること。

1:クリエイティブになる
多くの応募者は面接でよく出る一般的な質問事項について準備を行っています。その人を本当の意味で理解できる質問を考えておきましょう。

2:挑戦的になる
応募者を思わず本当の自分を出してしまうような環境に置いてみてください。

3:従業員から助けてもらう
応募者に対応しなければならないのはあなた1人である必要はありません。毎日に一緒に働き、信頼できるチームの面々の意見も重要です。上記の質問事項やシチュエーションについて意見を求めるのも1つの手。

◆デスクから離れる


・目的
正しい人を雇うためには「応募者が自分の組織で働くことに興味を持っているか」「応募者が肩書きに関係なく人を平等に扱うことができるか?」という点に気をつける必要があります。オフィスや会議室に応募者を連れていって、回りの人とどのように交流するかを観察しましょう。

・オフィスツアーを行う
会社内を案内して何人かの従業員に応募者と会ってもらいます。その際、「従業員がどのように働いているかについて応募者が尋ねているか」「好奇心があるか」「応募者が従業員に対して敬意を持って接しているか、そして従業員の行っていることに対して興味を持っているか」を見るべきとのこと。例えば、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の運営に携わり、Microsoftの役員でもあったPatty Stonesifer氏は、応募者を6人ほどの従業員に会わせて、彼らが握手をするかどうか、好奇心があるかどうかを見るそうです。

・一緒に食事をする
食事は生活の縮小版であり、人となりが現れる部分です。一緒に食事をすると、応募者を知る手がかりを得ることができるようになります。

注意して見るべき点は以下の5つ。

1:ウエイトレスなど、料理を提供する人に対して敬意を払っているか
2:目を見て話しているか。(目を見ることは敬意の表れ)
3:問題が起きた時にいらいらしているか
4:会話を続け、賢明な質問をしているか
5:我先にとレストランに入っているか、人に進路をゆずっているか

自分やお店の人に対する態度だけではなく、複数の応募者で食事をする際に、応募者がほかの応募者に対してどのように振る舞うのかも見る必要があります。

◆変化球を投げる

by sandwich

・目的
あらゆる普遍的な質問に対して準備をしてくる応募者は存在します。彼らは弱みをさらけ出すと雇い主がマイナス評価をすると考えているので、ネガティブな質問でもポジティブな方向に変換して解答する傾向にあります。そのため、「本当の人となり」を理解するためには、応募者が予測していないような「変化球の質問」を行う必要があるとのこと。ただし、変化球の質問といっても「飛行機の中に何個のゴルフボールが入ると思いますか?」といった、かつてGoogleで行われていたような質問は最終的に「時間の無駄」ということがわかっているので、行わないように。

では、どのような質問をすべきなのか?という一例は以下から。

「あなたの強みのうち先天的なものはなんですか?」
自分は息をするようにできて、他の人にはできないということは、大きな強みです。大学で学び、後天的に身につけた自分の強み以外のものごとを聞くのもよいとのこと。同じ内容の別の質問には「もしこの世界の全ての人間が特定の分野でのみ上位5%に入れるとしたら、あなたがトップ5%になれる分野は何ですか?」というものもあります。

「自分を動物に例えると?」
この質問はばかげて聞こえますが、応募者に動物の種類と「なぜその動物を選んだのか」ということを聞くと、応募者の自己認識を知ることが可能。予想もしなかったような驚くべき答えが出てきたり、重要な知見を得られたりもするそうです。

雇った人がチームで働く場合は社会的動物の名前が出る方がよく、雇用者によっては「ライオンのような捕食動物の名前が出てくる方が好ましい」と考えている人もいるそうです。

「両親の性質の中で最も好きなところは?」
自分で考えている以上に、人は親からの影響を受けているもの。両親のことを聞くと、応募者自身についても深く知ることが可能です。この質問をする時は、応募者の挙げた両親の性質が両親の生活にどのように現れているのかも聞くことが大切。「両親の性質の中で最も好きでないところ」を聞く面接者もいますが、人によってはヘビーすぎる質問になるので、注意しましょう。

「周囲の人が抱いている、あなたに関する最も大きな誤解は?」
この質問は、「自分がどのように他人に理解されているのか?」を応募者がどれくらい知っているのか、応募者の自己認識がどのくらいのレベルなのかを明かにします。また、少し引っかけのような感じですが、「人々がそう認識する」というのは「認識される現実」であるので、ある意味で事実なのです。応募者自身が「誤解だ」と語ることが、応募者自身の性質そのものを説明するわけです。

アパレル関連の通販小売店「Zappos.com」のトニー・シェイCEOは、この質問が「自己認識と正直さのコンビネーションだ」と語っています。正しい自己認識ができる人は成長していけます。逆に言うと、自己認識ができない人には「自己」を受け止めて、そこから進化させていくことが難しいとのことです。

なお、GIGAZINEでも人材募集中で、以下から応募が可能です。

GIGAZINE採用情報. – GIGAZINEだからできることが、ある。
http://gigazine.co.jp/

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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