2017年02月24日 12時13分ゲーム

ディズニーの子供向け仮想世界サービス「Club Penguin」でいかに早くバンされるかの「スピードバン」がひそかなブーム

ディズニーが子ども向けに提供している大規模オンラインゲーム(MMO)＋仮想世界プラットフォームサービス「Club Penguin」は、2017年3月で閉鎖されて新たに「Club Penguin Island」という名の新サービスに移行することが決定しています。そんな中、インターネット上では、Club Penguinで新規アカウントの作成開始から禁止されている単語を入力することでBan(アクセス禁止)されるまでの速さを競う「Speed Ban」がひそかなブームになっています。

People Are Racing To See How Fast They Can Get Banned From Club Penguin
http://kotaku.com/people-are-racing-to-see-how-fast-they-can-get-banned-f-1792626683

Club Penguinはディズニーが2005年から提供していたサービスです。基本的には無料でプレイできますが、ゲーム内で使用できる衣服や家具、ペットなどを購入できる有料のメンバーシップサービスが提供されています。登録ユーザー数は2013年時点で2億アカウントに達していたとのこと。

By Amber Case

子ども向けのサービスということで、ゲーム内のチャットでは汚い単語をフィルタリングする機能が実装されています。その反応が実に速いということで、ネット上では新規にClub Penguinのアカウントを作成し、実際にゲーム上で禁止用語を入力することでBanされてしまうまでの時間を競うタイムアタック合戦がヒートアップしています。

ゲームの速解きを競うサイト「speedrun.com」でもClub Penguinのページが立ち上げられており、1分をゆうに切るタイムが次々に投稿されています。

Club Penguin - Leaderboard - speedrun.com

記事作成時点の最速記録はユーザー名「2KRN4U」が投稿した37秒370というタイム。記録を達成した際のムービーが以下のように公開されています。

[WR] Club Penguin Banned% {37.37} (Read Desc.) - YouTube

競技(？)に参加する際は、次のレギュレーションに沿ったチャレンジを行うことが定められています。

「タイムカウントは、新規に立ち上げたブラウザに最初の文字を入力し始めた時点で開始する。(ゲストアカウントでログインしたChrome推奨) 手順はアカウントの作成、(登録用の)捨てアカウントの作成、ログイン、Banされるところまで。カウンターはオレンジのウィンドウが開いてBanが告知された時点で停止。ブックマーク禁止で、クリップボードは空の状態にしておき、ブラウザのオートフィル機能や訪問履歴機能は使わず、ブラウザを新規にインストールした状態を模してプレイすること」

このレギュレーションに基づき、まずチャレンジャーの2KRN4Uは登録用の捨てカウントをフリーメール「Temp Mail」で作成すべく、「tempmail」をChromeで検索。