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自動操縦の1人乗り「ドローンタクシー」の試験がドバイで開始、2017年夏には導入予定


自動操縦で乗客を目的地まで運んでくれる1人乗りの「ドローンタクシー」を都市の新しい交通網とするべく、ドバイで試験がスタートしました。2017年夏には実際のタクシーサービスとしてスタートさせる計画であるとのこと。

Up, up and away: Passenger-carrying drone to fly in Dubai
https://www.apnews.com/d53625cc57124bf992e934522d4c1d6e

Dubai’s latest techno-boondoggle is a passenger-carrying autonomous quadcopter - The Verge
http://www.theverge.com/tech/2017/2/14/14608440/dubai-ehang-passenger-drone-tests

AP通信の報道によると、中国のドローンメーカーである「EHANG」が開発中の1人乗りドローンを用いた実地試験を行うことを、ドバイの運輸当局が発表しました。EHANGが開発している1人乗りドローンというのは、2016年のCESで発表された「EHANG184」だと見られています。

全自動飛行可能な1人乗りドローン「EHANG184」がどのような機体なのかは以下の記事を読むとよく分かります。

全自動飛行可能でパイロット不要の1人乗りドローン「EHANG184」 - GIGAZINE


ドバイ運輸当局の責任者であるMattar Al Tayer氏は、「我々は実際にこの空飛ぶ乗り物をドバイの空で試験しています」と語っており、試験が既にスタートしていることを明かしています。また、2017年夏には実際のサービスとしてスタートさせる計画であることも発表しているのですが、その他の詳細は不明です。

しかし、ドバイの運輸当局がYouTube上にドローンタクシーのコンセプトムービーを公開しており、どのような機体が使用されるのかや、ドローンの一部スペックなどがわかります。

‫مركبة جوية ذاتية القيادة‬‎ - YouTube


自動車のようなフロントフェイスがチラリ


機体には「EHANG184」と……


「DUBAI」の文字が書かれています。


機体の全体像はこんな感じで、4本のアームに8枚のローターを装備した、いかにも「ドローン」な見た目。


このドローンタクシーは自動操縦なので、搭乗者が操縦する必要は一切ありません。また、各ドローンの状況はコマンドセンターからモニター管理されています。


ゆっくりと垂直に離陸するシーン。垂直離着陸が可能なドローンなので、乗り降りの際に広大なスペースを必要としないという利点もあります。


操縦席にはモニターがあり、高度なナビゲーションシステムで目的地まで乗客を運んでくれます。


実際に空を飛んでいるシーン


飛行可能距離は40~50km。EHANG184の発表時は「約23分・約16kmの飛行が可能」とされていたので、はるかに長い距離を飛行可能となっています。


耐荷重量は最大100kg。


機体の後ろには小さなスーツケースくらいのサイズの荷物を入れるスペースもあります。


バッテリーの持続時間は約30分。つまり、30分で40~50kmを飛行できるというわけ。


乗り込んだ乗客がドローンを操縦しているようにも見えますが……


ドローンの中にはタッチパネル式のディスプレイがあるだけ。


シートベルトをして……


パネルをタップするだけで目的地まで運んでくれます。


パネル上には機体の高度や飛行速度などが表示される模様。


あまりにもスマート過ぎるドローンタクシーが実現すれば、渋滞をあざ笑うかのように素早く目的地にたどり着ける交通手段が誕生することになります。


なお、タクシー配車サービスのUberなどでも同じようなドローンを利用した「空飛ぶタクシー」というアイデアが練られていますが、実現は2026年頃になると言われています。

SFに登場するような「空飛ぶタクシー」をUberが計画中であると判明 - GIGAZINE

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in 乗り物,   動画, Posted by logu_ii

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