Amazonのように商品を倉庫に在庫して小売業者の物流を肩代わりする「FedEx Fulfillment」が稼働を開始

By erikleenaars

オンラインで商品を販売するECサイトにとって、商品の受注から梱包、発送および商品そのものの在庫管理を行うことは非常に重要なプロセスであると同時に、人手やコストがかかる部分でもあります。アメリカの大手物流で全世界でサービスを展開しているFedExの子会社であるFedEx Supply Chainは2017年2月7日、中小規模の小売業者を主なターゲットにした物流サービス「FedEx Fulfillment」をローンチしたことを発表しました。

FedEx Supply Chain Launches FedEx Fulfillment
http://about.van.fedex.com/newsroom/global-english/fedex-supply-chain-launches-fedex-fulfillment/

FedEx's new service takes aim at Amazon - Feb. 7, 2017
http://money.cnn.com/2017/02/07/technology/fedex-fulfillment-amazon/index.html

ECサイトがFedEx Fulfillmentを利用する際は、アメリカとカナダにあるFedExの倉庫に商品を送りこんで在庫管理および出荷業務を委託します。消費者からの注文を受けたECサイトが受注情報をFedEx Fulfillmentに送信すると、商品を在庫している倉庫で商品のピッキングと梱包、出荷・配送までがFedEx Fulfillmentのスタッフによって代行されるというサービスです。このサービスにより、ECサイトは在庫管理と発送にかかるリソースを、ノウハウを持つFedExに丸ごと委託できるというメリットがあります。出荷の際にはFedExロゴの入った梱包材だけではなく、ECサイトが独自にデザインした箱や封筒で商品を発送することも可能とのこと。


この手のサービスは必ずしも新しいものではなく、ネット小売りの巨人・Amazonでも商品をAmazonの倉庫に在庫しておくサービスを提供しています。そしてそれらの商品はAmazon上で購入することができるようになるため、ECサイトにとっては販売の機会が増加するというメリットがあります。

しかし、自社でも商品を販売しているAmazonの土俵の上で他社が商品を販売するということは、Amazonに手の内を全て見られるということに他なりません。第3者が販売する商品の売り上げが好調であることをAmazonが把握した場合、Amazonはその商品を自社で取り扱うようになり、ECサイトはせっかく構築した売上をAmazonに奪われてしまうという弊害が存在しています。

By Global Panorama

しかしFedExは自社では小売りを行っていないため、このような問題が生じることがないというのがFedEx Fulfillmentのメリットというわけです。FedEx Supply Chainの上級副社長であるライアン・ケリー氏はCNNTechの取材に対し、「私たちは小売業者のビジネスの成長をサポートすることで、役に立つサービスを提供します。この点がAmazonマーケットプレイスとの差別点です。そしてこれこそが多くのフィードバックを得ている理由です」と語っています。

FedExはアメリカとカナダにあるおよそ130の倉庫に手を加えることで、FedEx Fulfillmentのサービスを拡充する予定とのこと。対象となるECサイトは一定以上の顧客数をすでに確保しており、Amazonなどのプラットフォームで顧客を見つける必要のない規模の業者がメインになると見られています。

By Marcos Castellano

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