メモ

ジェームズ・キャメロン氏が最新作の「アバター」続編やアカデミー賞、「ターミネーター」シリーズについて語る

By Gage Skidmore

ドキュメンタリー映画「Atlantis Rising」のプレミア上映会を2017年1月29日に行ったジェームズ・キャメロン氏が、ニュースサイトのThe Daily Beastのインタビューを受け、最新作の「アバター」続編やアカデミー賞、映画「ターミネーター」シリーズなどについて赤裸々に語っています。

James Cameron on the Trump Administration: ‘These People Are Insane’ - The Daily Beast
http://www.thedailybeast.com/articles/2017/01/29/james-cameron-on-the-trump-administration-these-people-are-insane.html

◆海への興味
キャメロン氏は、映画監督でありながら世界各地で難破船探索や深海調査などを行っていて、ナショナルジオグラフィックに所属する探検家でもあります。新作のドキュメンタリー映画「Atlantis Rising」も、海の底に沈んだとされるアトランチス大陸がテーマになっており、キャメロン監督は自身の海に対する興味について「僕の世代は、子どものころにジャック=イヴ・クストーの映画やテレビ番組を必ず見ていたはずです。彼の映像を見て『すごい!海の中にはまだ誰も知らない世界が広がっているんだ!』と思っていました。そして、子どものころに感じたことは今でも忘れられません。映画の世界に身を投じたときも、常に頭の片隅にありましたね」と語っています。

Atlantis Rising - Trailer | National Geographic - YouTube


また、映画「The Abyss」の撮影の際に遠隔操作型の無人潜水機のROVと出会い、それが後の「タイタニック」につながったとのこと。「タイタニック」では悲劇の愛の物語を描くと共に、現実の沈没船の探索というテーマについても表現したかったそうです。

◆タイタニック
映画「タイタニック」の1シーンでは、レオナルド・ディカプリオの演じるジャックがケイト・ウィンスレットの演じるローズに船の破片を譲り、自分は海の中で絶命してしまいます。しかしながら、「ディスカバリー・チャンネル」の番組「Mythbusters」で検証したところ、破片はジャックとローズの2人を乗せても沈まず2人とも助かることが指摘されています。この指摘についてキャメロン氏は番組中で反論しており、今回のインタビューでも「脚本の147ページに『ジャックは破片をローズに譲った。そしてローズは生き延びることができた』と書かれているんですよ。Mythbustersの2人と番組にでれたのはすごく楽しかったけど、あの2人はウソばっかりだからね」と話しました。

Titanic Survival Results | MythBusters - YouTube


◆アカデミー賞
キャメロン氏はアカデミー賞について、「幅広い層に支持された映画」よりも「あまり知られていないけれども見ておくべき映画」の方が受賞することが多く、アカデミー自体がそういった映画の認知を広めることに義務感を抱いているようだと指摘。アカデミー賞があまり知られていないけれども見ておくべき映画の周知に義務感を感じる限り、この流れは変わらないと感じているそうです。

◆アバター
映画「アバター」は世界歴代興行収入第1位を獲得した映画であり、その続編である「アバター2」には大きな期待がかかります。そのプレッシャーについて聞かれたキャメロン氏ですが、「私がフォーカスしているのは『アバター2』ではありません。『アバター2、3、4、5』の全てに対して全力で取り組んでいます。ちょうど『アバター5』の脚本を書き終わり、今はプロダクションのための準備をしているところです。この2年間は脚本を書くという洞窟に閉じ込められていたような気分で、ようやくその洞窟から脱出できた感じです」と話しています。

ジェームズ・キャメロン監督がSF映画「アバター」の続編4本を計画中であることを明かす - GIGAZINE


◆ターミネーター・フランチャイズ
映画「ターミネーター」シリーズは、キャメロン氏が1作目と2作目を手がけましたが、その後はキャメロン氏の手を離れて映画だけでなくテレビドラマシリーズやコミックなど幅広い展開をみせています。インタビューでは、3作目以降のターミネーターはどんどん悪い方向に行っているがどう思うかという質問がありましたが、キャメロン氏は「ターミネーター・フランチャイズは、たとえて言うならばよろめきながら歩いて、出なくなった声を取り戻そうとしているように見えます。フランチャイズをずっと続けていくのはとても難しいことです」とシリーズについて言及。しかし、キャメロン氏によれば、テクノロジーが発展した現代にこそ新しい「ターミネーター」を作るべきとのこと。人間が機械により奴隷にされるというテーマは、今の社会にぴったりだと考えているそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ディズニーに新しくオープンする映画「アバター」の新エリア「Pandora: The World of AVATAR」はこんな感じ - GIGAZINE

映画「エイリアン」続編・「アバター2」・「キングスマン2」の公開日が判明 - GIGAZINE

飛び上がるほど恐ろしいシーンを40本の映画から集めた「This Supercut Will Make You Jump」 - GIGAZINE

ジェームズ・キャメロン監督がSF映画「アバター」の続編4本を計画中であることを明かす - GIGAZINE

「銃夢」ハリウッド実写版のプロデューサーにジェームズ・キャメロン、監督はシン・シティのロバート・ロドリゲス - GIGAZINE

in メモ,   映画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.