レビュー

ツァイスが作った美麗グラフィックのモバイルVRヘッドセット「ZEISS VR One」レビュー


カメラレンズなどを手がけるZEISS(ツァイス)が、スマートフォンを挿し込んで使えるモバイルVRヘッドセット「ZEISS VR One」をリリースしています。ツァイスのレンズによってシャープなVRグラフィックを楽しむことができ、iOS/Androidの両方に対応しているということで、実際にどれほどのクオリティでVRが体感できるのか試してみました。

ZEISS VR One
http://zeissvrone.tumblr.com/

VR Oneは白いボックスに収められています。


裏面にはツァイスのレンズを使用していることで、シャープなVRグラフィックが楽しめるなどの説明が書かれています。


4.7インチから5.5インチのスマートフォンに対応しており、Google PlayおよびAppStoreからVRアプリをダウンロード可能。


箱から出してみるとVR Oneはこんな感じ。内容は本体とヘッドバンドのみというシンプルな構成。


後ろから見るとツァイスのレンズが確認できます。付け心地の良さそうなパッドも付いています。


下から見ると鼻の形に沿ってすき間が空いています。


本体側にバッテリーなどはないので、2本のバンドを装着すれば準備OK。


側面からスマートフォンホルダーを引き抜きます。


5.2インチのNexus 5Xや、5.5インチのiPhone 6s Plusなどが使用可能。最低サイズは4.7インチで、iPhone 6がこのサイズに当てはまります。


なお、VR Oneを使用するのに必要なCardboardアプリは、以下のページからダウンロードできます。

Cardboard - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.samples.apps.cardboarddemo

Google Cardboardを App Store で
https://itunes.apple.com/jp/app/google-cardboard/id987962261

Cardboardアプリを起動すると、初回のみ写真やメディアへのアクセスを求められるので、「許可」をタップ。


セットアップを行うため、赤枠内の「矢印」をタップ。


「写真と動画の撮影」の許可を求められるので、「許可」をタップ。


するとカメラが起動するので、パッケージ裏面に記載されているQRコードを読み取ります。


認識されたら「矢印」をタップ。


ここでスマートフォンをVR Oneに装着するよう求められます。


VR Oneのスマートフォンホルダーは、片方が伸縮する仕組み。スマートフォンのサイズに合わせてホルダーを調整し、スマートフォンをセットします。


伸ばしていた部分をカチっとハメればセット完了。


そのままVR Oneにホルダーを挿し込めばOK。


実際に装着するとこんな感じ。パッドのおかげでチープな装着感もなく、Cardboardのように手で持っている必要もないので、バッテリーが持つ限り長時間の使用にも耐えられそう。


また、電源ポート部分が露出するため、モバイルバッテリーやイヤホンを併用して使用することもできました。


というわけでCardboardのデモが始まりますが、デモ内の操作にはCardboardのボタンを押すよう指示されるので、ボタンのないVR Oneでは最後までプレイできません。


ただし、Cardboardアプリのトップ画面に当たる「マイライブラリ」などの機能は使用可能。「360度動画チャンネル」をタップすれば……


YouTubeにあるCardboard対応のVRムービーにアクセスできます。まずはムービーをタップ。


「続行」をタップ。


ムービーの再生画面右下にあるCardboardのアイコンをタップすれば、VR Oneで360度動画を楽しむことができます。


また、Cardboardアプリから「アプリの取得」をタップすると、Cardboard対応のアプリの一覧を見ることが可能。


インストールしたアプリは「マイライブラリ」に表示されるようになります。


実際にVR Oneで無料のVRゲーム「InCell VR」をプレイしている様子は、以下のムービーから見ることができます。

「ZEISS VR One」でVRゲーム「InCell VR」をプレイ - YouTube


いくつかアプリを使ってみたところ、Cardboardを含む紙製の組み立てVRビューワより画質はキレイで、さすがはツァイスのレンズということがわかります。視野を動かした時にアプリ側の処理が追いつかず、グラフィックが乱れることが多々ありましたが、同じモバイルVRヘッドセットの「Gear VR」と比べると、グラフィックに勝ると言えます。さらにGear VRのようにOculusべースの専用UIなどはなく、いつも通りスマートフォンのアプリを使う感覚でVRが楽しめるのもグッド。

いつでもどこでも360度動画などをサクっと使えるVRビューワとしては、一考の余地アリな一台となっています。


なお、ZEISS VR Oneは公式ウェブサイトから日本への発送は行っていないのですが、カメラのキタムラ楽天市場店では税込1万4580円で購入できます。

【楽天市場】【あす楽】 カールツァイス ZEISS VR ONE Plus:カメラのキタムラ
http://item.rakuten.co.jp/emedama/4047865190398/

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in レビュー,   モバイル,   ソフトウェア,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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