ガジェットオタク1000人の英知が詰まった「理想のノートPC」を実現したタブレットPC「Eve V」

世の中にはさまざまなノートPCやタブレットが存在しますが、意外にも自分が求めるスペックを完全に満たすデバイスを入手することは困難なもの。PCに詳しければ詳しいほどさまざまな要求が増えてしまうものですが、インターネット上のガジェットオタクたち1000人が「理想のノートPC」を求めてタブレット型ノートPC「Eve V」を開発しました。

Eve V: The First-Ever Crowd Developed Computer | Indiegogo
https://www.indiegogo.com/projects/eve-v-the-first-ever-crowd-developed-computer-laptop-tablet#/

フィンランドのテクノロジー企業「eve」が、自身が運営するオンラインコミュニティ上で「Project Pyramid Flipper」というプロジェクトをスタート。プロジェクトでは1000人以上のガジェットオタクと協力し、理想のタブレット型ノートPC「Eve V」を設計しました。

Eve Vがどんな端末なのかは以下のムービーを見たらわかります。

Introducing the Eve V on Vimeo


スタイリッシュな金属筐体が映し出され……

男性がノートPCのキーボードをパチパチ叩いています。これがEve V。

Eve Vはタブレット型ノートPCで、ディスプレイには12.3インチのIGZO液晶を採用。解像度は2736×1824、コントラスト比は1：1400、SRGBカラー範囲は102％です。

端末の側面に指をピタリ。

本体側面にはクアッドスピーカーを搭載。

筐体はアルミニウム素材で、表面にはサンドブラスト加工が施されています。よって、表面はシルクのように滑らかで、美しい色味が失われないようにアノダイズ処理もされています。

バッテリーは48Whで、充電なしでも12時間動作可能。

MicrosoftのSurfaceとよく似た着脱式のワイヤレスキーボードもあります。なお、ワイヤレスキーボードは本体とBluetooth 4.2で接続して使用します。

側面には指紋認証センサー。

キーボードは正確に入力でき、人間工学に基づいてノイズも出ないようにデザインされています。

側面にはThunderbolt 3のポートが1つ、USB-C 3のポートが1つ、USB 3.0のポートも2つあります。

本体サイズは幅295.9mm×高さ205.3mm×薄さ8.9mm。OSにはWindows 10 Homeが搭載されており、OSはWindows 10 Proにアップグレード可能です。CPUはIntelの第7世代Coreプロセッサである「m3-7Y 30」「i5-7Y54」「i7-7Y75」のいずれか、メモリは8GB・16GBのいずれか、ストレージは128GB・256GB・512GBのいずれかが選べます。

側面はこんな感じ。

1024段階の筆圧感知が可能な専用スタイラスペン「Vペン」も存在します。

Eve VはクラウドファンディングサイトのIndiegogo上で出資を募集中。目標金額は7万5000ドル(約830万円)でしたが、プロジェクトは既に57万ドル(約6300万円)もの出資金を集めておりEve Vの製品化はほぼ確実。Eve Vをゲットしたい場合は199ドル(約2万2000円)の出資でCore m3・8GBのメモリ・128GBのストレージを搭載したモデルをひとつ予約可能、これはあくまで頭金なので最終的には合計699ドル(約7万7000円)を支払う必要があります。また、出資額を上げていくことでEve Vの搭載CPU・メモリ・ストレージをアップグレードしていくことも可能です。加えて、39ドル(約4300円)の出資でVペンを入手したり、50ドル(約5500円)の出資でOSをWindows 10 Proにアップグレードしたりすることもできます。

なお、Eve Vの出資期限は2016年12月22日(木)です。

Eve V: The First-Ever Crowd Developed Computer | Indiegogo
https://www.indiegogo.com/projects/eve-v-the-first-ever-crowd-developed-computer-laptop-tablet#/