メモ

WikiLeaksの創設者ジュリアン・アサンジがインターネット回線を切断される


数々の機密情報を公開してきた告発サイト「WikiLeaks(ウィキリークス)」の創設者ジュリアン・アサンジは、スウェーデンで性的暴行を働いたという容疑がかかっていて、イギリス最高裁はスウェーデンへの移送を決定していますが、アサンジがロンドンのエクアドル大使館に逃げ込んだため実現しませんでした。逃げ込んだ2012年6月以降、4年にわたってアサンジはエクアドル大使館に滞在し続けていますが、そのネット回線が切断されるという事態が起きたことが報告されています。

We can confirm Ecuador cut off Assange's internet access Saturday, 5pm GMT, shortly after publication of Clinton's Goldman Sachs speechs.

— WikiLeaks (@wikileaks)


Wikileaks: Julian Assange's internet access 'cut' - BBC News
http://www.bbc.com/news/technology-37680411

WikiLeaksによると、アサンジの使用するインターネット回線が遮断されたのは10月15日のこと。回線遮断の原因について、WikiLeaksはこの遮断の直前に行った、1つのメールの公開が原因だと考えているようです。

WikiLeaks - The Podesta Emails
https://wikileaks.org/podesta-emails/emailid/11011


ウィキリークス、クリントン氏の金融大手向け講演内容を公開 | ロイター
http://jp.reuters.com/article/wikileaks-hillary-email-goldman-idJPKBN12G11C

このメールは、現在WikiLeaksが公開を進めている、元アメリカ大統領首席補佐官のジョン・ポデスタ氏のメールの中に含まれていたもの。民主党の大統領候補で前国務長官のヒラリー・クリントン氏が、2013年にゴールドマン・サックスから報酬を受け取って行った有償講演の内容について、クリントン陣営のスタッフがリサーチ部門責任者に対して「講演内容は問題ないものだったか」ということを確認してもらうために送ったものでした。


もともとクリントン氏は金融業界と親密な関係にあることが知られていて、この講演も3回で67万5000ドル(約7000万円)を受け取っていたとのことですが、その内容を公開していないことが批判の対象となっていました。

クリントン陣営は、このメールについて「真偽についてのコメント」を拒否しています。

なお、BBCによれば、エクアドル大使館に連絡を取ったところ、電話を受けた女性に「何も情報は公開できない」と言われ、WikiLeaksへの問い合わせにも返答がなかったとのこと。また、ロンドン警視庁はコメントを拒否したそうです。ネットからの切断状態は今も続いているのでしょうか……。

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in メモ, Posted by logc_nt

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