気候変動による環境問題をディカプリオが体当たりで取材するドキュメンタリー映画「Before the Flood」

熱心な環境保護主義者であり、国際連合で気候変動問題担当の国連平和大使を務めるレオナルド・ディカプリオが主演を演じるドキュメンタリー映画「Before the Flood」の予告編が公開されました。気候変動による環境問題に焦点を当てたBefore the Floodでは、ディカプリオ自らが環境問題の悪化している現地を訪れて体当たり取材を敢行しており、、ディカプリオの他にもオバマ大統領やイーロン・マスク、ローマ法王フランシスコなど各界の著名人が出演しています。

追記：その後、全編がYouTubeで公開されました。

Climate Change Documentary Produced By Leonardo Di Caprio - National Geographic
http://www.nationalgeographic.com.au/tv/before-the-flood/

Before the Floodの内容は以下の予告編ムービーから確認できます。

Before the Flood - Trailer | National Geographic - YouTube


地球温暖化といった環境問題は50年以上前から世界中で話題になっている問題。

Before the Floodは、ディカプリオ自身が気候変動に取り組む科学者にインタビューしたり、気候変動による影響を受けている現地を実際に取材したりして気候変動をもっと深く知ろうという内容になっています。

ディカプリオは調査を進める上で、人間が気候変動にどれくらい影響を与えているのか、そして実際に起こっている環境問題をほとんど知らなかったことなどに気づかされたそうです。

地球温暖化の影響を色濃く受けているという北極でも調査を敢行。

目の前で崩れ落ちる巨大な氷に驚きを隠せないディカプリオ。

「自然環境は悪化の一途をたどっていて、破壊されています」

その原因は人間の普段の生活から生み出されているとのこと。

「僕は気候変動の問題がどれくらい悪化しているのか、この問題に対して人間は何をすることができるのかを知りたいと思ったんだ」

「アメリカは地球温暖化の主な原因とされている温室効果ガスの排出量がとても多い国です」

「アメリカは燃料にとりつかれた国です。私たちの国は太陽光発電にアメリカよりも多く投資しています」とディカプリオに話す科学者。

「政府関係者の中には気候変動による影響を信じていない人がたくさんいます」

「なぜ気候変動の問題を解決しようとする研究に対して反対する人がいるのでしょうか？」と質問するディカプリオ。

科学者は「その理由は政治だと思います」と答えます。

2015年1月にはアメリカ上院議員のJames Inhofe氏が「人間の力によって気候が変化しているなどというのは、非常に思い上がった考え方だ」と、気候変動は人間が原因ではなく自然の摂理であるという旨の発言をしました。

ディカプリオは大気汚染が進んでいる北京でも調査を実施。

また、地球温暖化や環境問題に警笛を鳴らし呼びかけを行ったローマ法王フランシスコとも会談を行っており、その様子も収録されています。

他にも、地球環境を守るため持続可能なエネルギーの研究を進めるテスラモーターズのイーロン・マスク氏などが出演。

国際連合の会議で環境問題を訴えるスピーチを行うディカプリオ。

「政治家は国民が政治家にやって欲しいことを実行します。だから、もし国民が環境問題に対して政治家にやって欲しいことを示せば、今まで渋っていた政治家も簡単に問題に取り組むはずです」

ドキュメンタリーにはオバマ現大統領も登場。

オバマ現大統領は「この問題に諦めることなく取り組みつづけることができれば、解決策は見つかるはずです」とコメントしていました。

ディカプリオが地球温暖化といった気候変動による環境問題に迫ったドキュメンタリー映画「Before The Flood」は2016年10月21日にアメリカで公開予定ですが、日本での公開は未定となっています。

2016/11/01 10:32
全編がYouTubeのナショナルジオグラフィック公式チャンネルで公開されています。11月1日10時時点で、再生回数は260万回に迫ろうかという勢いです。

Before the Flood - Full Movie | National Geographic - YouTube