モバイル

iPhone 7・7 Plusのカメラ機能をプロの写真家が実際に使ってレビュー、どこが良いのか?


世界中を飛び回って写真を撮影しているカメラマンのオースティンさんが、iPhone 7 Plusに新たに搭載された光学ズームの機能などをレビューするのに適した場所として、アフリカのルワンダの風景を撮影した写真が公開されています。写真とともにプロのカメラマンであるオースティンさんがiPhone 7を使って感じた特徴や長所などが解説されています。

iPhone 7 Camera Review: Rwanda — Austin Mann
http://austinmann.com/trek/iphone-7-camera-review-rwanda

◆1:ポケットに入れて持ち運べるダブルカメラシステム
iPhone 7 Plusには28mmの広角レンズと56mmの望遠レンズを合わせたダブルカメラシステムが搭載されています。オースティンさんいわく、2つのレンズをポケットに入れて持ち運べるという体験は、iPhoneを使った写真の撮影方法を根本から変えるほど大きな変化だったとのこと。望遠レンズによって光学2倍ズームが使えるようになったことは、ポートレート写真の撮影において優れたアップグレードとなり、人物の写りが以前よりも良くなっていることを体感できるそうです。

ダブルカメラシステムによるカメラ機能の向上は、オースティンさんを含むプロのカメラマンが長らくAppleにリクエストしていたものであり、カメラマンの業務にも取り入れることができるようになったとのことです。

以下は竹林に住むマウンテンゴリラの家族を望遠レンズで撮影した写真。


野生のマウンテンゴリラに遭遇するのは珍しいそうですが、iPhone 7 Plusでバッチリ撮影に成功しています。


以下は光学2倍ズームでシルバーバックの毛を超接写で撮影したもの。毛の1本1本までキレイに写っているのがわかります。


サビーニョ山をバックに撮影された国立公園。


86歳のおばあちゃんのポートレート写真。


なお、2つのレンズの切り替えは素早く行うことができ、写真・ビデオのどちらでも切り替え速度は変わらないとのこと。光学2倍ズームは細部まで鮮明に記録でき、写真だけでなくビデオ・タイムラプス・スローモーション・パノラマの全てのモードで使用可能。しかしデジタルズームの場合、その画質の違いは一目瞭然で、カメラマンとしての業務で使用するのは難しいそうです。

◆2:暗所の撮影が向上
iPhone 7シリーズのカメラにはF値1.8のレンズが採用されており、以前までのF値2.2のレンズから性能が向上しています。さらにセンサーのパフォーマンスも向上しているため、暗所での撮影も問題なくできるそうです。以下は日の出前に撮影された写真ですが、十分な光量を保っているのがわかります。


また、オースティンさんいわくダイナミックレンジのセンサーの性能も向上しており、その効果はHDRを切り替えると体感できるとのこと。以下はHDRをオンにして撮影された写真。


こっちがHDRをオフにした写真です。


◆3:広色域ディスプレイ
これは実際に手にしないと体感できませんが、新たにiPhone 7シリーズに採用された「広色域ディスプレイ」は撮影した写真を確認したり、編集したりするのが楽しくなるほど自然で美しく表示されるとのこと。広色域キャプチャ機能もあるため、より多くのカラーデータを得ることができ、カメラマンにとって利点になっているそうです。以下は広色域ディスプレイで表示すると特にきれいに写るというオースティンさんのお気に入り写真をピックアップしたもの。


◆4:タイムラプスの機能が向上
Appleのスペシャルイベントではあまり触れられていなかったものの、タイムラプス機能が大幅に向上しているとのこと。前モデルでは日の出や日没のタイムラプスの撮影の設定が難しかったものの、美しいタイムラプスが劇的なほど簡単に撮影できるようになっているようです。オースティンさんが撮影した2本のタイムラプスはこちらのページで見ることが可能。

◆5:写真アプリで写真の検索が簡単
iOS 10の新しい写真アプリは検索機能が強化されており、位置情報だけでなく「木」「山」など写真の対象をテキストで検索できるようになっているようです。ただし「ヤシの木」などの絞り込みはできないとのこと。また、「犬」だと検索できたものの、「ゴリラ」ではヒットしなかったそうです。

◆6:カメラアプリへのアクセス
これまでのiPhoneでは「ロック画面の右下を上にスワイプ」でカメラアプリを素早く起動することができましたが、オースティンさんはスーツケースを引きながら右手でiPhoneのカメラを起動するのが難しいと感じていたそうです。しかしiOS 10ではロック画面を左にスワイプするだけでカメラアプリを起動できるため、左右どちらの手でも素早くカメラを起動できるようになったとのこと。

◆7:新色の「ブラック」はプロ仕様
プロが使う一眼レフカメラのカラーがほとんどがブラックなのは撮影に適しているため。iPhone 7シリーズに追加された新色「ブラック」も一眼レフカメラと同様に光を反射することがなく、見た目も目立たないので野生動物の撮影などに重宝する、とのことです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「iPhone 7/7 Plus」速攻実機フォトレビュー、デザインの細部はどう変化したのか? - GIGAZINE

iPhone 7 PlusとiPhone 6s Plusと一眼デジカメなどの写真画質を比較 - GIGAZINE

「iPhone 7 Plus」のデュアルレンズカメラの威力がわかる高画質写真公開、AppleのクックCEOも認める - GIGAZINE

iPhone 7/7 Plusは旧型iPhoneシリーズに比べてどれくらい進化しているのかがベンチマークテストで判明 - GIGAZINE

in モバイル,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.