2016年09月05日 19時00分アニメ

「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」全七章の劇場上映が決定

2012年から2014年にかけて、往年の名作「宇宙戦艦ヤマト」をリメイクした「宇宙戦艦ヤマト2199」が劇場公開・テレビ放送されましたが、3年を経て、新シリーズ「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」が制作され、劇場上映されることが、2016年9月5日に開催された製作発表会の中で明かされました。

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち
http://yamato2202.net/

公開された特報映像はこんな感じ。

『宇宙戦艦ヤマト2202　愛の戦士たち』特報 - YouTube

ナレーションは沖田艦長役・菅生隆之さんが担当。

「宇宙戦艦ヤマト」は1974年10月から放送されたテレビアニメ。1977年に公開された総集編劇場版が大きな反響を呼び、1978年に公開された完全オリジナルストーリーの「さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち」は400万人の動員を記録する大ヒット作品となりました。この「宇宙戦艦ヤマト」を新解釈＆最新技術でリメイクしたのが、2012年から劇場上映された「宇宙戦艦ヤマト2199」。その新シリーズが、今回発表された「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」です。

製作総指揮を務める西﨑彰司プロデューサーが「意中の小説家」だったという福井晴敏さんにシリーズ構成・脚本を依頼。監督は「宇宙戦艦ヤマト復活篇ディレクターズカット」アニメーションディレクターの羽原信義さんが務めます。

「機動戦士ガンダムUC」の原作者としても知られる福井さんは、この仕事を引き受けることで「なんて節操のないヤツなんだ」と言われるとは思ったものの、ヤマトのファンでもあることから二つ返事で了承。福井さんは「さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち」が公開される直前に、総集編劇場版がテレビ放送されたのを見て、「愛の戦士たち」も見に行きたいと思ったものの、父親に「『キタキツネ物語』にしておきなさい」と却下された苦い思い出があるとのこと。

羽原監督もまた、「宇宙戦艦ヤマト」のリアルタイム世代。東京などでは「宇宙戦艦ヤマト」は裏番組に「アルプスの少女ハイジ」があって、チャンネル争いの末に見ることができなかったという人もいる中、地元・広島ではヤマトとハイジが重ならなかったという幸運があり、「猿の軍団」を見たがった弟を説き伏せてヤマトを見ていたそうです。

公開されたキービジュアル。

時に西暦2202年。
あの壮大な片道16万8000光年にも及ぶイスカンダルへの大航海から宇宙戦艦ヤマトが帰還して、既に3年――。
〈コスモリバース・システム〉により、かつての青い姿を取り戻した地球は、ガミラス帝国とも和平条約を締結。復興の傍ら、防衛のためと最新鋭戦艦アンドロメダを含む新鋭艦隊の整備が進められていた。イスカンダルのスターシャの願いも虚しく、地球は軍拡への道を歩み始めていたのだ。
はたしてこれが、かけがえのない数多くの犠牲の果てにヤマトが成し遂げた、本当の平和なのだろうか？
宇宙の平穏を願う女神テレサの祈りが、ヤマトを新たな航海に誘う。
いま、宇宙を席巻するガトランティスの脅威が、地球に迫っていた――。

発表会場には、応援役として古代進役の小野大輔さん、森雪役の桑島法子さんも登場。「愛の戦士たち」で描かれるのは3年後ということで、古代と雪との関係がどう進んでいるのかも気になるところですが、桑島さんは「雪が古代を、どう尻に敷いているのかが楽しみ」と語り、これについては福井さんからも「きっと最後の決定権は雪が握っていると思う」というコメントがありました。

その、3年後の古代進。2199ではヤマトの戦術科士官・戦術長を務めました。現在は地球・ガミラス混成艦隊の地球防衛軍・辺境警備第38任務部隊で、駆逐艦〈ゆうなぎ〉艦長。再軍備に走る地球を横目に、やりきれない思いをこらえつつ任務に勤しんでいます。

そして、3年後の森雪。かつてのヤマト船務長は、現在、地球司令部・中央指揮所のナビゲート・チーフ。地球帰還後、古代と婚約し、今は結婚を控えた状態。

このほか、空間騎兵隊の第5連隊長だった斉藤始は、月面駐屯地、極東管区地下都市の治安部隊を経て、第十一番惑星に駐屯中。

新キャラクターとしては、テレザート星から“祈り”の精神エネルギー波(コスモウェーブ)で旧ヤマトクルーに宇宙の危機を知らせる女神・テレサ、そして、あらゆる願いを叶えられるというテレサの力で宇宙の覇者となるべくテレザート星を狙う戦闘国家・帝星ガトランティスの大帝ズォーダーらがいます。テレサは特報にちらっと登場しますが、ズォーダーはいったいどんなキャラクターなのか……。

ちなみに、この「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」はスポーツパフォーマンスブランド「アンダーアーマー」とのコラボレーション企画を実施。

キャラクターの1人、戦術科航空隊の山本玲とアドバイザリー契約を締結。

山本玲からのメッセージも発表されています。

2199年のイスカンダルへの航海を通じて、“強くなれば守れるものが増える”ということを感じ、その後もトレーニングに取り組んで参りました。地球を新たなる脅威が襲う日に備え、今後はアンダーアーマーの革新的なウエアを身に着けて、日々一層の鍛錬と更新の育成に努めて参ります。

さらに、会場にはケンブリッジ飛鳥選手、モデルのKellyさんが登壇し、プレゼントの贈呈が行われました。

西﨑プロデューサーが最後に「ヤマトファンならびしょびしょに泣いてしまう。ハンカチでは足りないと思うので、バスタオルをご用意ください」と語った、その内容がどんなものか、非常に楽しみです。

ケンブリッジ飛鳥選手、桑島さん、小野さん、Kellyさん、そして山本玲。