さまざまなフレーバーのビールを造り出すデンマークのビールメーカー「To Øl」誕生のルーツとは?


デンマークのコペンハーゲンに、「To Øl」というビール醸造メーカーがあります。To Ølのビール醸造所にはガラスのパイプで直結したビールサーバーを備えるバーが併設されていたり、甘いサフランやコーヒー、味噌など一風変わったフレーバーを加えたビールで注目されており、まるで料理のレシピのようにさまざまなビールに挑戦しています。これまでにないビールを生み出したTo Ølの共同創業者の二人がVoxの取材に応じて、To Ølのルーツを紹介しています。

The Freeze-Dried Craft Beer of the Future: Craftwerk with To Øl - YouTube


デンマーク・コペンハーゲン


ビールメーカー「To Øl」の共同創業者の二人。To Ølという名前は、二人の「Tore」「Tobias」にちなんだものだとのこと。


Tobias氏は、会社の哲学として「世界中の人と楽しい仕事をすること」を掲げ、自分たちと同じくらいビールに対する情熱を持っているビールの作り手と一緒に働きたいと述べています。


Tore氏はTo Ølを作った自分たちを、「ビールデザイナー」と考えているとのこと。新しいものを作り前進し続けるのがこれまでの歩みだとのこと。


町中を自転車で走るTobias氏。前かごにはTore氏を乗せています。


コペンハーゲンのNørrebroにある「Brus」という建物。


Nørrebroという地域は、「コペンハーゲンのオアシス」とでも言うべき場所で、二人は非常にくつろげるとのこと。


Brusでは8000立方フィート(約226立方メートル)の自家醸造ビールが作られており、レストランやバーに提供されているそうです。


醸造機を開けるTobias氏。


コーヒーの風味を加えているそうです。


「最もよいホップはアメリカ西海岸産のもので、ドイツ産の優良なものも取り寄せています」


「イーストもアメリカの会社から仕入れているんです」


「麦芽汁を見せましょう」と言うTobias氏。ライ麦とモルトの信じられないくらいの甘い香りがするとのこと。


「To Ølのビールは決して酸素にさらされることがありません」


「ポンプで組み上げられた麦芽汁はパイプを通って4~6週間発酵タンクにためられます」


25メートル以上のガラス管を通って……


バーでグラスにそそがれるそうです。


「『Blossom』と呼ばれるビールを造っています」


「花と言えば『サフラン』です」


実際にイランのサフランを使っているとのこと。


1滴のサフランがビールの味を大きく変えるとTobias氏は述べています。


味噌や……


海草なども風味付けに利用しているとのこと。


Tore氏は「To Ølのラベルを調べると、完璧ではないと感じるでしょう。けれどもこれはTo Ølのチャレンジ精神を表しているのです」と述べてます。


To Ølの「ビールの冒険」は二人が学生時代に始まったとのこと。


高校で、先生と一緒にビールの自家醸造について話すのが好きだったそうです。


「ビール造りを教育に取り込むことはエキサイティングで、実際にビールを自分たちで造るのはもっと楽しかったのです」


二人の高校のカフェテリア


「ちっとも変わってないな」


「それは本当に自由な教室で、いろんな面白い人がいたよ」


「ビールに関するあらゆる技術的な側面を研究できるのです」


「ビールを造るというのはある種のマジックです。魔法の一滴を作り出すのは、魔法使いになったみたいなのです」


さまざまな手法の限界まで実際に試すことで、ビールがどのように変化するのかを学んだという二人。


「実際にインスタントビールを作って見せましょう。時間はかかりません」


実験に使っていたのはフリーズドライタイプのビール。


「たいていの人はフリーズドライのコーヒーしか知りませんが、どんなビールもフリーズドライビールで作ってきました」


5種類の異なるフルーツを使って醸造する「IPA」というビールをまねてみるというTore氏。


ビールをフリーズドライにしたときに、水・アルコール以外に残るのがこのようなパウダー。このパウダーには糖質やタンパクが含まれているとのこと。


ここにメスカルを加えて……


炭酸水を加えます。


「飛行機で自由なメニューを選べるときに、どんなメニューを選ぶのかを想像しながら作るのです」


完成した液体をグラスにそそぐと……


「いいメスカルだ」


二人でグビッ。


「本物の製品と比べてみましょう」


本物のビールの方が薄いとのこと。


「これで新しいビールを作り出しました」


「みんな、これまで通りの製品を選んでいます。コーヒーはコーヒーであり、ビールはビールというように」


「新しい人たちは、それ以上のものがあるということを知っています」


「みんなすばらしい味やフレーバーの高品質なビールを求めています」


「これは消えていく単なる革命ではありません。いろんな国で同じ事が起こっているのを見るはずです」

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