最大20万コアを実現し得るオープンソースの25コア・プロセッサ「Piton」


プリンストン大学のチップ研究者が、25コアを内蔵するオープンソースのプロセッサ「Piton」を発表しました。Pitonは多数のコアを連結させられるように設計されており、なんと1チップで20万コアのプロセッサーの製造が目標とされています。

Princeton University - New microchip demonstrates efficiency and scalable design
http://www.princeton.edu/main/news/archive/S47/19/67G69/

Open source 25-core processor can be stringed into a 200,000-core computer | PCWorld
http://www.pcworld.com/article/3111693/hardware/open-source-25-core-chip-can-be-stringed-into-a-200000-core-computer.html

Pitonは5つのラインに分かれた合計25個のコアを持ち、各コアは1GHz以上の速度で動きます。アレイ内のマルチチップはブリッジを通してデイジーチェーンさせることができ、ブリッジはDRAMやストレージにリンクすることも可能です。各コアは64KBのL2キャッシュを持ち、1チップあたりで合計1.6MBのキャッシュを備えています。また、各コアは大規模な並列計算のための浮動小数点ユニットを持っています。


Pitonは、OracleのOpenSparc T1というプロセッサを改良した「OpenSparc」というオープンソースプロセッサをベースに開発されているとのこと。アーキテクチャSPARCはデータベース用途のOracle製ハイエンド・サーバーで利用されていますが、近年は人気が低下していて採用例は少ないため、PCWorldは「PitonがSPARCアーキテクチャを採用したことは興味深い」と述べています。

Pitonは複数のコアを柔軟に連結させられるように設計されており、アプリケーションを並列して処理できるようにコア同士を同期させられます。プリンストン大学のデビッド・ウェンツァラフ准教授は、「Pitonはこれまでに学会で作られた中で最大のプロセッサであり、サーバーをより効率的かつ安価に実現できる可能性を示しています」と述べています。

ウェンツァラフ准教授は、合計8000基のPitonコアを連結させてシングルチップ内に合計20万コアを持つ、強力な並列演算システムを開発する計画を持っているとのこと。SNSのリクエストや検索サービスやクラウドサービスを扱う大規模なデータセンターで実用化することが目標だとのことです。

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