ささやかな老後を壊滅させたFacebookでの中傷的投稿に約1500万円の支払い命令

By Pascal Paukner

オーストラリアの海岸沿いにある小さなモーテルを経営していた74歳の男性が、とある人物によるFacebookへの投稿により猛烈なバッシングを受けることになり、半年間の入院や家族の引っ越しを余儀なくされるという事態が起こりました。これに対して地方裁判所がFacebookの投稿者に対して、15万ドル(約1530万円)の支払いを命じたことが報じられています。

$150,000 Facebook post that destroyed a former deputy principal's life
http://www.smh.com.au/nsw/150000-facebook-post-that-destroyed-a-former-deputy-principals-life-20160807-gqmxqf.html


ケネス・ローテさん(74歳)夫婦はオーストラリアのブリスベンとシドニーの間に位置するNambuccaで、「Blue Dolphin Motel」「Nirvana Village Motel」という2軒の小さなモーテルを経営していました。ローテさんの楽しみは孫の世話をすることでしたが、いわれのない中傷的なFacebookの投稿の後にその生活は一変してしまいました。


問題のFacebookの投稿が行われたのは2014年3月のことで、内容は「ペドフィリア(小児愛者)に注意:Nambuccaはインド料理店を下ったところにある『blue dolphin』『nirvana hotel』によってモンスターをかくまう場所として使われています!……ホテルの前にあるバス停は子どもたちのために置かれているのではないか?」というもの。投稿者は電気工のデービッド・スコット氏で、この投稿を拡散するようフレンドに依頼していたそうです。

ローテさんは時に家族間の争いで家を飛び出した人々へ「緊急避難所」として部屋を提供していたことを認めていますが、「特別な合意の元に元囚人や小児愛者を宿泊させたことはない」と、投稿の内容を断固否定しています。ローテさんは投稿者に対して投稿の撤回と謝罪を求めましたが、どちらも行われることはなかったとのこと。中傷的な投稿がFacebook上に残り続けた結果、ローテさんは知らない人から「あなたは小児愛者か?」と尋ねられたり、匿名でモーテルにひわいな電話が何度もかかってくるようになったりしました。また、「Nambucca Valley Crime Information」というNambuccaエリアの犯罪情報を知らせるFacebookページにはモーテルの情報が掲載されていたとのこと。

いわれのないバッシング・クレーム・いたずらでローテさんは6カ月間入院することになり、入院中は家族の身を案じて遠方へ引っ越しもさせる事態に発展。裁判ではローテさんが合法的に事業を営む正当な地域の一員であることが認められ、問題の投稿は人から聞いたうわさを自分で確認せずに記載したもので、根拠なく書かれた内容であることが判明しました。投稿者はNambuccaの警察力が低下していることや、潜在的な危険に対してコミュニティへ警告する権利があることを主張しましたが、裁判所はデービッド・スコット氏に対して15万ドル(約1530万円)の支払いを命じたとのことです。

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