取材

タイの犬は自由すぎてセブン-イレブンの入り口で冷気を浴びていたりする


「お犬様、お犬様、通らせていただきます」と、声にこそ出していませんが敬う心はありました。あまりに堂々と居座っているので、セブン-イレブンの入り口を護る神獣のようになっていました。

こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。モンゴル訪問を終えた中国から、得意のタイにやって来ました。5月後半のタイの首都バンコクはサウナにでも入っているような蒸し暑い日々が続きます。犬たちもぐったりとしていました。

◆セブン-イレブン
中国も暑かったのですが乾燥していたのでカラッとしていました。一転、タイの暑さは湿度もあってジメッとしています。冷房の効いた場所から屋外に出るとムワッとした湿気で体も心なしか重いです。眼鏡も曇ります。少し歩いただけでジワーっと汗が吹き出していました。

バンコクの宿からセブン-イレブンまでは徒歩30秒。その手軽さから毎日のように通っていました。タイのセブン-イレブンはタイ人の日常に溶け込んだ存在です。コンビニの店内はガンガンと冷房が効いていました。うだるような暑さの屋外からコンビニに入るとひんやりしていて生き返ります。


痛いくらいに強い日差しに犬たちもヘタれていました。そんな犬たちがたどり着いたのはコンビニの自動ドアの正面。センサーは犬を感知しません。人が通るとドアが開きます。この時に店内から漏れる冷たい空気を犬たちは全身に浴びていました。

5/23:自動ドアの前で涼んでいる様子。


5/24:一応、店内には入っては駄目というお約束。白、黒、茶と3匹が居着いてます。


5/26:あ、店内に侵入しています!


5/26:この白犬だけはたまに店内に入っていました。見つかると追い出されます。


5/28:犬はいつもぐったりしていました。寝そべってばかりでした。


5/30:人間に慣れきっているので邪魔であれど大人しいです。それでもインドでは噛まれてしまったので、踏まないように気をつけていました。


5/31: ゴミ箱の後ろに隠れて。


6/1:狛犬のように、シーサーのように、扉を護る神獣と化したお犬様。


6/1:買い物を済ませたら、もう一匹増えていていました。


6/1:通っていたセブン-イレブンには「ファミキチ」や「からあげクン」といった揚げ物はないんですが、店前の歩道にフライドチキンを売る屋台がやってきます。コンビニの隣には食堂もありますし、犬たちの食環境も充実しているみたいでした。そもそも首輪もしているので飼い犬っぽいんですよね……。


6/2:この日はリラックスしすぎ。


6/2:野生の血を完全に忘れてしまった飼い犬の慣れ果て。


6/8:2週間ほど通っていたのですが、いつもそこに犬はいました。ニヤニヤしながらこの緩やかな光景を眺めていました。


◆犬屋敷
犬がいるのはセブン-イレブンだけではありません。

お犬様、お犬様、荒ぶってはいけませぬ。宿からBTS(高架鉄道)の駅に行く途中はいつもビクビクしていました。ジャングルのように草木が茂る空き地の中に掘っ建て小屋の犬屋敷がポツッとあって、数匹の犬が住み着いていました。可愛らしい子犬の姿もありました。でも、警戒されると吠えられます。

中央のビニールシートの小屋に犬がいます。空き地は南国なので草木が生い茂って鬱蒼としていました。


こんな感じで犬は道行く人を眺めていました。何も気にせず通り抜けるのが無難です。変に意識してオドオドしていると吠えられます。


警戒されて吠えられてしまいました。犬は吠えながら近寄ってきますが石を拾って投げると(投げるふりで)逃げていきます。間合いを保ってさっさと歩き抜けましょう。縄張りを離れると追いかけてきません。


歩道にたむろっている日もありました。お犬の試練が存在していました。


◆チェンマイにも
タイ北部の第2の都市チェンマイにも犬はいます。

徒党を組んで街を徘徊する様子。犬って群れて行動しますよね。


宿から出てふと足元に目を向けると犬がいました。踏んでしまうところでした。


お店の軒先に忍び込んでいた一匹の犬。


◆猫密度
タイの人は犬だけではなく猫にも優しいです。猫密度の高い都市としてバンコクを取り上げたこともありました。同じようにチェンマイにも猫がいます。すました顔して路地裏を歩いていたりするのです。

ゴミ箱を漁りにきていた猫。


2本足で立ち上がって水を飲んでいる姿。


市場でじゃれあっていた2匹。


こちらの黒猫は車の下で息を潜めていました。


◆足跡を探せ
このように自由に歩き回る犬や猫をタイの人は止めることができません。だからこそ街なかのコンクリートの地面には彼らの可愛らしい足跡が残ったりしていました。セメントが固まる前に人知れず足を踏み入れるのです。

こんな感じでした。


くっきりと残る掌と指の跡。


ちょっと分かりづらいですがこれもそうです。


化石のようでした。


このような感じとなっていますので、タイを訪れる方は犬や猫に注目してみてください。きっと癒やされます。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak
)

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in 試食,   生き物, Posted by logc_nt

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