Uberが元CIA職員を使って訴訟相手を調査していたことが判明

By Núcleo Editorial

反トラスト法に違反する価格操作を行っているとしてUberのトラビス・カラニックCEOが2015年12月に訴訟を起こされた一件で、Uberが訴訟相手を調査するために警備会社に依頼し元CIA職員を使って調査を進めていたことが判明しました。

How Uber secretly investigated its legal foes — and got caught | The Verge
http://www.theverge.com/2016/7/10/12127638/uber-ergo-investigation-lawsuit-fraud-travis-kalanick

Uber hired former CIA officer in probe of lawsuit opponent
http://www.cnbc.com/2016/06/09/uber-hired-former-cia-officer-in-probe-of-lawsuit-opponent.html

原告の弁護人であるアンドリュー・シュミット氏が裁判所に提出した書類によれば、2015年12月にUberのカラニックCEOを相手取り訴訟を起こしてから、シュミット氏や同氏の友人に不審な人物から電話がかかってきたそうです。その人物はシュミット氏らに「アメリカにおける労働問題専門の弁護士のプロフィール作成のため」と称して、さまざまな情報を引き出そうとしました。不審な人物からの電話が原告にまでかかってきたため、シュミット氏はカラニックCEOの弁護士に不審な電話との関係性を問いただしましたが、カラニックCEOの弁護士は「我々とは一切関係ありません」と否定しました。

しかし、それから1カ月後、カラニックCEOの弁護士がシュミット氏に電話をかけてきて「関係ないと言った以前の発言は誤りがあります」と発言。Uberが民間の警備会社を使って訴訟を起こしたシュミット氏や原告を調査していたことが明るみに出ます。

By TechCrunch

両者の法廷闘争で裁判官を務めるジェド・ラクオフ連邦判事によると、Uberが調査を依頼していたのはErgoという警備会社で、Uberは「警備会社に調査を依頼したのはカラニックCEOの安全のため」と説明していたのですが、Ergoの弁護士がUberからの依頼はカラニックCEOの警護のためではなく、原告がなぜ訴訟を起こしたのかなどを調べるためだったと語ったとのこと。また、Uberから依頼を受けて調査を指揮していたのが2008年までCIAに勤めていたトッド・エージランド氏であることも判明しました。

この一件に関するUberの社内メールも提出されており、Uberの相談役のサリー・ヨー氏が同社の最高セキュリティ責任者に「訴訟を起こした原告に関してもう少し詳しく知りたい」とメールを送っていたことがわかっています。また、UberとErgoの間にやり取りがあったことを示すメールも明らかになったとのこと。

ラクオフ連邦判事は、Uberが雇ったErgoの調査員が原告やシュミット氏を調査する上で虚偽を述べて不当に情報を入手しており、これは司法妨害に当たるとUberを非難。Uberは「Ergoとの契約には、調査が法を順守すると明示されており、弊社を含めカラニックは調査員が法に触れる可能性がある行為をするとは知らされていませんでした」と反論しています。

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